ウイルススキャン

ウイルススキャンは、Kaspersky Endpoint Security によって実行される、コンピューター上のファイルに対して 1 回のみの完全スキャンまたはオブジェクトスキャンです。Kaspersky Endpoint Security では、複数のウイルススキャンタスクを同時に実行できます。

既定では、1 つの事前に定義されたウイルススキャンタスク(完全スキャン)が作成されます。コンピューターのローカルドライブ上にあるすべてのオブジェクト、さらには推奨されるセキュリティ設定を使用して Samba プロトコルおよび NFS プロトコルでアクセスされるすべてのマウントおよび共有されるオブジェクトがスキャンされます。

ディスク全体のスキャン中は、コンピューターの CPU が占有されます。完全スキャンタスクはコンピューターがアイドル状態の時に実行してください。

ユーザーは、オブジェクトスキャンタスクを作成できます。

既定では、事前に定義されたオブジェクトスキャンタスクも作成されます。

ウイルススキャンタスクの実行中に製品がウォッチドッグにより再起動された場合、またはユーザーが手動で再起動した場合、タスクが中断されます。OnDemandTaskInterrupted イベントがログに記録されます。

ウイルススキャンタスクの設定

設定

説明

タスクの優先度

このセクションでは、スキャンタスクの優先度を指定できます:

  • アイドル状態のときに実行 - タスクは低い優先度で実行されます(タスクの完了に要する時間は長くなりますが、その他のタスクのためにリソースが解放されます)。
  • 通常 - タスクは通常の優先度で実行されます。スキャンの所要時間の短さを重視する場合、このオプションを選択してください。

    既定では[アイドル状態のときに実行]が選択されています。

アーカイブをスキャン

このチェックボックスでは、アーカイブをスキャンするかどうかを選択します。

チェックボックスをオンにすると、アーカイブはスキャンされます。アーカイブに含まれている感染したオブジェクトは検知されますが、駆除されません。より詳細なスキャンを実行する場合にこの処理を選択します。

アーカイブをスキャンするには、アーカイブを解凍する必要があるためスキャン速度が遅くなる可能性があります。オプションの[スキャン時間が次を超えたらスキップする(秒)]または[オブジェクトのサイズが次を超えたらスキップする(MB)]あるいはその両方を有効にして値を指定すると、アーカイブのスキャンの所要時間を減らすことができます。

チェックボックスをオフにすると、アーカイブはスキャンされません。

既定では、このチェックボックスはオンです。

SFX アーカイブをスキャン

このチェックボックスでは、自己解凍アーカイブをスキャンするかどうかを選択します。自己解凍アーカイブとは、実行可能な展開モジュールを含むアーカイブです。

チェックボックスをオンにすると、自己解凍アーカイブはスキャンされます。

チェックボックスをオフにすると、自己解凍アーカイブはスキャンされません。

このチェックボックスは、[アーカイブをスキャン]がオフの場合に使用できます。

既定では、このチェックボックスはオンです。

メールデータベースをスキャン

このチェックボックスでは、Microsoft Outlook、Outlook Express などのメールアプリケーションのメールデータベースをスキャンするかどうかを選択します。

チェックボックスをオンにすると、メールデータベースはスキャンされます。

チェックボックスをオフにすると、メールデータベースはスキャンされません。

既定では、このチェックボックスはオフです。

メール形式をスキャン

このチェックボックスでは、プレーンテキストのメールメッセージのファイルをスキャンするかどうかを選択します。

チェックボックスをオンにすると、プレーンテキストのメッセージがスキャンされます。

チェックボックスをオフにすると、プレーンテキストのメッセージはスキャンされません。

既定では、このチェックボックスはオフです。

スキャン時間が次を超えたらスキップする(秒)

オブジェクトをスキャンする最大時間を秒単位で指定するためのフィールド。指定した時間が経過すると、オブジェクトのスキャンは停止されます。

取りうる値:09999。値が 0 に設定されると、スキャン時間は制限されません。

既定値:0

オブジェクトのサイズが次を超えたらスキップする(MB)

スキャンするアーカイブの最大サイズをメガバイト単位で指定するためのフィールド。

取りうる値:0999999。値が 0 に設定されると、サイズにかかわらずすべてのオブジェクトがスキャンされます。

既定値:0

感染していないオブジェクトを記録する

このチェックボックスでは、ObjectProcessed タイプのイベントをログに記録するかどうかを選択します。

このチェックボックスがオンにすると、スキャンされたオブジェクトの ObjectProcessed タイプのイベントをログに記録します。

このチェックボックスがオフにすると、スキャンされたオブジェクトの ObjectProcessed タイプのイベントを記録しません。

既定では、このチェックボックスはオフです。

処理されていないオブジェクトを記録する

このチェックボックスでは、スキャン中にファイルを処理できない場合、 ObjectNotProcessed タイプのイベントをログに記録するかどうかを選択します。

このチェックボックスをオンにすると、ObjectNotProcessed タイプのイベントをログに記録します。

このチェックボックスをオフにすると、ObjectNotProcessed タイプのイベントを記録しません。

既定では、このチェックボックスはオフです。

圧縮されたオブジェクトを記録する

このチェックボックスでは、検出された圧縮されたオブジェクトに関する PackedObjectDetected タイプのイベントをログに記録するかどうかを選択します。

このチェックボックスをオンにすると、PackedObjectDetected タイプのイベントをログに記録します。

このチェックボックスをオフにすると、PackedObjectDetected タイプのイベントを記録しません。

既定では、このチェックボックスはオフです。

iChecker 技術を使用する

このチェックボックスでは、前回のファイルのスキャン以降の新しいファイルおよび変更されたファイルのみをスキャンするかどうかを選択します。

チェックボックスをオンにすると、前回のスキャン以降の新しいファイルおよび変更されたファイルのみがスキャンされます。

チェックボックスをオフにすると、作成日または変更日に関係なくファイルがスキャンされます。

既定では、このチェックボックスはオンです。

ヒューリスティック分析を使用する

このチェックボックスでは、オブジェクトのスキャン中にヒューリスティック分析を使用するかどうかを選択します。

既定では、このチェックボックスはオンです。

ヒューリスティック分析のレベル

ヒューリスティック分析を使用する]をオンにすると、ドロップダウンリストでヒューリスティック分析レベルを選択できます。

  • :スキャンの詳細レベルが最も低く、システム負荷は最小です。
  • :スキャンの詳細レベルは中程度で、システム負荷のバランスもとれています。
  • :スキャンの詳細レベルが最も高く、システム負荷は最大です。
  • 推奨:カスペルスキーのエキスパートが推奨する、最適なレベルです。保護の質と保護対象サーバーのパフォーマンスの最適な組み合わせを提供します。

    既定では[推奨]が選択されています。

感染したオブジェクトに対する処理

このセクションでは、感染されたオブジェクトの検知時に実行する処理を選択します。

最初のドロップダウンリストで、最初に実行する処理を選択できます:

  • 駆除:オブジェクトを駆除します。
  • 削除:オブジェクトを削除します。
  • スキップ:オブジェクトをスキップします。
  • 推奨される処理を実行:推奨される処理をオブジェクトに対して実行します。実行する処理は、ファイルの中で検知された脅威の危険度のデータと、駆除が可能かどうかに基づいています。

    既定では[推奨される処理を実行]が選択されています。

    最初の処理が失敗すると、2 番目のドロップダウンリストで選択できる 2 番目の処理が実行されます。

     

    スキャン範囲に含まれるシンボリックリンクによって参照されるファイルで感染したオブジェクトが検知された場合(このシンボリックリンクによって参照されるファイルはスキャン範囲に含まれません)、指定された処理が対象のファイルに対して実行されます。たとえば、削除の処理を指定すると、対象のファイルが削除されますが、シンボリックリンクファイルは残り、存在しないファイルを参照します。

スキャン範囲

表には、ウイルススキャンタスクによってスキャンされるオブジェクトが表示されます。

表内ではスキャン範囲に対して次の操作ができます:追加設定削除上に移動下に移動

除外範囲]セクションで、ウイルススキャンタスクのマスク脅威の名前除外範囲を設定することもできます。

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