ウイルススキャン:[スキャンの設定]セクション

ウイルススキャンは、本製品によって実行される、コンピューター上のファイルに対して 1 回のみの完全スキャンまたはオブジェクトスキャンです。複数のスキャンタスクを同時に実行できます。

既定では、標準で 1 つのスキャンタスク(完全スキャン)が作成されます。コンピューターのローカルドライブ上にあるすべてのオブジェクト、さらには推奨されるセキュリティ設定を使用して Samba プロトコルおよび NFS プロトコルでアクセスされるすべてのマウントおよび共有されるオブジェクトがスキャンされます。

完全スキャン中は、コンピューターのプロセッサがビジー状態になります。完全スキャンタスクはコンピューターがアイドル状態の時に実行してください。

ウイルススキャンユーザータスクを作成することもできます。

ウイルススキャンタスクの設定

設定

説明

タスクの優先度

この設定グループでは、タスクの優先度を選択できます:

  • - 低い優先度(プロセッサのリソース消費の 10% 以下)でスキャンタスクが実行されます。タスクの実行には時間がかかりますが、リソースを他のタスクに割り当てることができます。
  • 通常(既定値) - 通常の優先度(すべてのプロセッサリソースの 50% 以下)でスキャンタスクが実行されます。
  • - プロセッサのリソース消費を制限せずに、高い優先度でスキャンタスクが実行されます。この値を指定すると、現在のスキャンタスクがより早く完了するようになります。

アーカイブをスキャン

このチェックボックスでは、アーカイブをスキャンするかどうかを選択します。

このチェックボックスをオンにすると、アーカイブがスキャンされます。

アーカイブをスキャンするには、アーカイブを解凍する必要があるためスキャン速度が遅くなる可能性があります。[スキャンの全般設定]セクションの[スキャン時間が次を超えたらスキップする(秒)]および[オブジェクトのサイズが次を超えたらスキップする(MB)]を設定すると、アーカイブのスキャンの時間を減らすことができます。

このチェックボックスをオフにすると、アーカイブはスキャンされません。

既定では、このチェックボックスはオンです。

SFX アーカイブをスキャン

このチェックボックスでは、自己解凍アーカイブをスキャンするかどうかを選択します。自己解凍アーカイブとは、実行可能な展開モジュールを含むアーカイブです。

このチェックボックスをオンにすると、自己解凍アーカイブがスキャンされます。

このチェックボックスをオフにすると、自己解凍アーカイブはスキャンされません。

このチェックボックスは、[アーカイブをスキャン]がオフの場合に使用できます。

既定では、このチェックボックスはオンです。

メールデータベースをスキャン

このチェックボックスでは、Microsoft Outlook、Outlook Express などのメールアプリケーションのメールデータベースをスキャンするかどうかを選択します。

このチェックボックスをオンにすると、メールデータベースはスキャンされます。

このチェックボックスをオフにすると、メールデータベースはスキャンされません。

既定では、このチェックボックスはオフです。

メール形式のファイルをスキャン

このチェックボックスでは、プレーンテキストのメールメッセージのファイルをスキャンするかどうかを選択します。

このチェックボックスをオンにすると、プレーンテキストのメッセージがスキャンされます。

このチェックボックスをオフにすると、プレーンテキストのメッセージはスキャンされません。

既定では、このチェックボックスはオフです。

スキャン時間が次を超えたらスキップする(秒)

オブジェクトをスキャンする最大時間を秒単位で指定するためのフィールド。指定した時間が経過すると、オブジェクトのスキャンは停止されます。

使用できる値:0 ~ 9999。値が 0 に設定されると、スキャン時間は制限されません。

既定値は 0 です。

オブジェクトのサイズが次を超えたらスキップする(MB)

スキャンするアーカイブの最大サイズをメガバイト単位で指定するためのフィールド。

使用できる値:0 ~ 999999。値が 0 に設定されると、サイズにかかわらずすべてのオブジェクトがスキャンされます。

既定値は 0 です。

感染していないオブジェクトを記録する

このチェックボックスでは、ObjectProcessed タイプのイベントをログに記録するかどうかを選択します。

このチェックボックスをオンにすると、スキャンされたすべてのオブジェクトの ObjectProcessed タイプのイベントをログに記録します。

このチェックボックスをオフにすると、スキャンされたオブジェクトの ObjectProcessed タイプのイベントを記録しません。

既定では、このチェックボックスはオフです。

処理されていないオブジェクトを記録する

このチェックボックスでは、スキャン中にファイルを処理できない場合、ObjectNotProcessed タイプのイベントをログに記録するかどうかを選択します。

このチェックボックスをオンにすると、ObjectNotProcessed タイプのイベントをログに記録します。

このチェックボックスをオフにすると、ObjectNotProcessed タイプのイベントを記録しません。

既定では、このチェックボックスはオフです。

圧縮されたオブジェクトを記録する

このチェックボックスでは、検出されたすべての圧縮されたオブジェクトに関する PackedObjectDetected タイプのイベントをログに記録するかどうかを選択します。

このチェックボックスをオンにすると、PackedObjectDetected タイプのイベントをログに記録します。

このチェックボックスをオフにすると、PackedObjectDetected タイプのイベントを記録しません。

既定では、このチェックボックスはオフです。

iChecker 技術を使用する

このチェックボックスでは、前回のファイルのスキャン以降の新しいファイルおよび変更されたファイルのみをスキャンするかどうかを選択します。

このチェックボックスをオンにすると、前回のスキャン以降の新しいファイルおよび変更されたファイルのみがスキャンされます。

このチェックボックスをオフにすると、作成日または変更日に関係なくファイルがスキャンされます。

既定では、このチェックボックスはオンです。

ヒューリスティック分析を使用する

このチェックボックスでは、ファイルのスキャン中にヒューリスティック分析を使用するかどうかを選択します。

既定では、このチェックボックスはオンです。

ヒューリスティック分析のレベル

ヒューリスティック分析を使用する]をオンにすると、ドロップダウンリストでヒューリスティック分析レベルを選択できます。

  • :スキャンの詳細レベルが最も低く、システム負荷は最小です。
  • :スキャンの詳細レベルは中程度で、システム負荷のバランスが取れています。
  • :スキャンの詳細レベルが最も高く、システム負荷は最大です。
  • 推奨(既定値):カスペルスキーが推奨する、最適なレベルです。保護の質と保護対象サーバーのパフォーマンスの最適な組み合わせを提供します。

最初の処理

このドロップダウンリストでは、感染したオブジェクトの検知時に実行する最初の処理を選択します:

  • 駆除:オブジェクトを駆除します。感染したオブジェクトのコピーが保管領域に保存されます。
  • 削除:オブジェクトを削除します。感染したオブジェクトのコピーが保管領域に保存されます。
  • 推奨される処理を実行:推奨される処理をオブジェクトに対して実行します。実行する処理は、ファイルの中で検知された脅威の危険度のデータと、駆除が可能かどうかに基づいています(既定値)。
  • スキップ:オブジェクトをスキップします。

次の処理

このドロップダウンリストでは、感染したオブジェクトに対する最初の処理が成功しなかった場合に実行する次の処理を選択します:

  • 駆除:オブジェクトを駆除します。感染したオブジェクトのコピーが保管領域に保存されます。
  • 削除:オブジェクトを削除します。感染したオブジェクトのコピーが保管領域に保存されます。
  • 推奨される処理を実行:推奨される処理をオブジェクトに対して実行します。実行する処理は、ファイルの中で検知された脅威の危険度のデータと、駆除が可能かどうかに基づいています。
  • スキップ:オブジェクトをスキップします(既定値)。

スキャン範囲

タスクによってスキャンされた範囲を示す表。表には既定で、ローカルファイルシステムのすべてのディレクトリを対象とする 1 つのスキャン範囲が表示されています。

表内ではスキャン範囲に対して次の操作ができます:追加設定削除上に移動下に移動

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