ネットワークエージェント配布キットには、管理サーバーとの接続を管理するための klmover ユーティリティが含まれています。
ネットワークエージェントをインストールしたあと、ユーティリティが /opt/kaspersky/klnagent/bin ディレクトリ(32 ビットオペレーティングシステムの場合)、または /opt/kaspersky/klnagent64/bin ディレクトリ(64 ビットオペレーティングシステムの場合)に配置されます。使用するキーに応じて、開始時に次の処理を実行します:
ユーティリティの構文
klmover [-logfile <ファイル名>] {-address <サーバーアドレス>} [-pn <ポート番号>] [-ps <SSL ポート番号>] [-nossl] [-cert <証明書ファイルへのパス>] [-silent] [-dupfix]
キーの説明:
-logfile <ファイル名>
- ユーティリティの完了結果を指定したファイルに書き込みます。このキーが使用されない場合、結果とエラーメッセージは stdout に送信されます。-address <サーバーアドレス>
- 接続用の管理サーバーのアドレス。コンピューターの IP アドレス、NetBIOS 名、または DNS 名を指定できます。-pn <ポート番号>
- 管理サーバーへの暗号化されていない接続が確立されるポート番号。ポート 14000 が既定で使用されます。-ps <SSL ポート番号>
- SSL プロトコルを使用して管理サーバーへの暗号化された接続が確立される SSL ポートの番号。ポート 13000 が既定で使用されます。-nossl
- 管理サーバーに対して暗号化されていない接続を使用します。このキーが指定されていない場合、エージェントは暗号化された SSL プロトコルを使用してサーバーに接続します。-cert <証明書ファイルへの絶対パス>
- 新しい管理サーバーにアクセスする時の認証に、指定した証明書ファイルを使用します。このキーが使用されていない場合、ネットワークエージェントは管理サーバーへの最初の接続時に証明書を取得します。-silent
- ユーティリティを非対話モードで起動します。このキーを使用すると、たとえばユーティリティがユーザー登録中に起動スクリプトから起動された場合などに役立ちます。-dupfix
- ディスクイメージからの復元など、配布キット以外の方法を使用してネットワークエージェントがインストールされた場合にこのキーが使用されます。-cloningmode 1
– クローニングモードへ切り替えます。-cloningmode 0
– クローニングモードから切り替えます。