このセクションでは、ブートセクタースキャンタスクに対して指定できる設定について説明します。
各設定で指定可能なすべての値と既定値について説明します。タスクの実行中に、コマンドラインから設定値を変更できます。
Action
感染したオブジェクトに対して Kaspersky Endpoint Security によって実行される処理の選択。
取りうる値:
Disinfect
- この処理を選択すると、感染が検知されたすべてのオブジェクトに対する駆除が自動的に試行されます。駆除できない場合(オブジェクトの種別またはオブジェクト内の脅威の種別が駆除できない場合など)、オブジェクトは変更されないままです。
Skip
- 感染したオブジェクトの駆除または削除を行いません。感染したオブジェクトに関する情報は記録されます。
既定値:Disinfect
UseExcludeMasks
ExcludeMasks
設定を使用して指定されたオブジェクトのスキャンの除外を有効または無効にします。
取りうる値:
Yes
- ExcludeMasks
設定で指定されたオブジェクトを除外します。
No
- ExcludeMasks
設定で指定されたオブジェクトを除外しません。
既定値:No
ExcludeMasks.item_#
名前またはマスクにより、オブジェクトをスキャンから除外します。この設定を使用すると、指定されたスキャン範囲から名前によって個別のファイルを除外したり、コマンドシェル形式でマスクを使用して複数のファイルを除外したりできます。
この設定の値を指定する前に、UseExcludeThreats
設定が有効になっていること(UseExcludeMasks=Yes
)を確認します。
既定値は定義されていません。
UseExcludeThreats
ExcludeThreats
設定を使用して指定された脅威を持つオブジェクトのスキャンの除外を有効または無効にします。
取りうる値:
Yes
- ExcludeThreats
設定を使用して指定された脅威を含むオブジェクトのスキャンを除外します。
No
- ExcludeThreats
設定を使用して指定された脅威を含むオブジェクトのスキャンを除外しません。
既定値:No
ExcludeThreats.item_#
オブジェクト内で検知された脅威の名前によってスキャンからオブジェクトを除外します。この設定の値を指定する前に、UseExcludeThreats
設定が有効になっていること(UseExcludeThreats=Yes
)を確認します。
スキャンから単一オブジェクトを除外するには、このオブジェクト内で検知された脅威の完全な名前(このオブジェクトが感染していると判定した際に使用された名前の文字列)を指定します。
たとえば、ネットワークに関する情報を収集するユーティリティを使用している場合があります。これをブロックしないようにするには、スキャンから除外される脅威のリストに、Kaspersky Endpoint Security に含まれる脅威の完全な名前を追加します。
オブジェクト内で検知された脅威の完全な名前は、Kaspersky Endpoint Security ログで確認できます。また、脅威の完全な名前は、ウイルス百科事典の Web サイトでも確認できます。脅威の名前を見つけるには、[検索]に製品の名前を入力します。
設定値では大文字と小文字が区別されます。
既定値は定義されていません。
ReportCleanObjects
Kaspersky Endpoint Security が感染していないとみなしたスキャン済みオブジェクトに関する情報のログへの記録を有効または無効にします。
この設定は、たとえば特定のオブジェクトが Kaspersky Endpoint Security によってスキャン済みであることを確認するために有効にできます。
取りうる値:
Yes
- 感染していないオブジェクトに関する情報をログに記録します。
No
- 感染していないオブジェクトに関する情報をログに記録しません。
既定値:No
ReportUnprocessedObjects
何らかの理由により処理されていないファイルに関する情報のログへの記録を有効または無効にします。
取りうる値:
Yes
- 処理されていないオブジェクトに関する情報をログに記録します。大量の情報をログに記録すると製品のパフォーマンスが低下することがあるため、このパラメータ値を長期間[Yes
]に設定しないでください。
No
- 処理されていないオブジェクトに関する情報をログに記録しません。
既定値:No
UseAnalyzer
ヒューリスティック分析を有効または無効にします。
ヒューリスティック分析により、新しい脅威がウイルスアナリストに知られるようになる前に検知することができます。
取りうる値:
Yes
- ヒューリスティック分析を有効にします
No
- ヒューリスティック分析を無効にします
既定値:Yes
HeuristicLevel
ヒューリスティック分析レベル。
ヒューリスティック分析のレベルを指定できます。ヒューリスティック分析レベルは、脅威の検索範囲とオペレーティングシステムのリソースに対する負荷およびスキャンの所要時間のバランスを設定します。ヒューリスティック分析レベルが高いほど、スキャンに必要なリソースと時間が増加します。
取りうる値:
Light
- 徹底度が最も低いスキャンを行い、システムへの負荷は最小です。
Medium
- 中間のヒューリスティック分析レベルで、システムへの負荷ともバランスが取れています。
Deep
- 最も徹底的なスキャンを行い、システムへの負荷が最大となります。
Recommended
- 推奨される値です。
既定値:Recommended
DeviceNameMasks.item_#
スキャンするデバイス名マスクのリスト。
デバイス名マスクを少なくとも 1 つ設定する必要があります。この設定値は空白にはできません。
取りうる値:
AllObjects
- すべてのデバイスをスキャンします。
<デバイス名マスク>
- マスクを名前に含むデバイスをスキャンします。
既定値:/**
(デバイスマスク名にあるすべての文字。「/
」も含まれます)