ファイル脅威対策とスキャンするタスクに関する推奨事項

ファイル脅威対策の最適化

ファイル脅威保護コンポーネントを最適化するには、次の操作を実行できます：

• 最も頻繁にスキャンされ、安全なオブジェクトのスキャン除外を設定します。
• ファイル操作の読み取りから除外リストを設定します。
• ファイルが開かれたときにのみファイルをスキャンするようにファイルスキャンモードを変更します。既定では、本製品は、ファイルが開こうとするとファイルをスキャンし、ファイルが変更されている場合は、ファイルが閉じようとしたときに再度スキャンします。ファイル脅威対策設定でファイルをスキャンするモードを変更できます。
  • Web コンソールまたは管理コンソールを使用したポリシーで、ファイル脅威対策モードを［開いた時］に設定します。
  • 次のコマンドを使用してデバイス上でローカルに実行します：

    kesl-control --set-set 1 ScanByAccessType=Open

  ファイルを開いた後に加えられた変更は、次にファイルを開くまでスキャンされません。

• 圧縮ファイルスキャンが無効になっていることを確認します（既定値）。圧縮ファイルをスキャンすると、ファイルが /tmp 一時ディレクトリに解凍されてスキャンされている間、圧縮ファイルへのアクセスがブロックされるため、パフォーマンスに影響します。圧縮ファイルの定義には、従来の圧縮ファイルだけでなく、.jar などのパッケージ化されたオブジェクトも含まれます。

  圧縮ファイルスキャンは、Web コンソールまたは管理コンソール（アーカイブをスキャン設定）を使用するか、デバイス上でローカルにコマンドライン（ScanArchived設定）を使用して有効または無効にすることができます。

• アプリケーションが使用できる RAM の量を制限します。

スキャンタスクの最適化

スキャンタスク（ODS および ContainerScan タイプのタスク）を最適化するには、次の操作を実行できます：

• スキャンタスクが重複しないようにスケジュールされたスキャンを設定します。アプリケーションではスキャンするタスクを同時に実行できますが、これによりリソースの消費量が大幅に増加する可能性があります。すべての ODS および ContainerScan タスクのスケジュールをデバイス上でローカルタスクとして、または Kaspersky Security Center で確認します。
• サーバーの負荷が最小限のときにスキャンを実行します。
• スキャンタスクの範囲に、SMB および NFS 経由でデバイスにマウントされたリモートディレクトリが含まれていないことを確認してください。このようなディレクトリは、リソースを提供するリソースプロバイダー上で直接スキャンすることを推奨します。これが不可能な場合は、重要なサービスを実行するサーバー上でスキャンを実行しないでください。このようなタスクは、接続速度とファイル数に応じて、かなり長い時間がかかる可能性があります。
• 最も頻繁にスキャンされ、安全なオブジェクトのスキャン除外を設定します。
• ファイル操作の読み取りから除外リストを設定します。
• アプリケーションが使用できる RAM の量を制限します。

このセクションの内容 ウイルススキャンの除外設定 ファイル操作の読み取りの除外リストの設定 製品のメモリ使用制限の設定

ページのトップに戻る