iOS MDM デバイスでの Exchange メールボックスの設定
iOS MDM デバイスユーザーが、会社のメール、カレンダー、連絡先、メモ、タスクを使用できるようにするには、ユーザーの Exchange ActiveSync アカウントを Microsoft Exchange サーバーに追加します。
既定では、以下のように設定されたアカウントが Microsoft Exchange サーバーに追加されます:
- 週に 1 回、メールの同期が実行されます。
- ユーザーのアカウント間でメッセージを移動させ、アカウントアドレスを同期させることができます。
- ユーザーは、「メール」以外のすべてのメールクライアントを使用して、メールを利用することができます。
- メッセージの送信中に SSL 接続は使用されません。
Exchange ActiveSync アカウントを追加する時に、特定の設定を編集できます。
iOS MDM デバイスユーザーの Exchange ActiveSync アカウントを追加するには:
- コンソールツリーの[管理対象デバイス]フォルダーで、iOS MDM デバイスが属する管理グループを選択します。
- 選択したグループの作業領域で、[ポリシー]タブを選択します。
- ダブルクリックでポリシーのプロパティウィンドウを開きます。
- ポリシーのプロパティウィンドウで、[Exchange ActiveSync]セクションを選択します。
- [Exchange ActiveSync アカウント]セクションで、[追加]をクリックします。
[Exchange ActiveSync アカウント]ウィンドウが表示され、[全般]タブが開きます。
- [アカウント名]に、Microsoft Exchange サーバーで認証を行うためのアカウント名を入力します。[使用できるマクロ]ドロップダウンリストからマクロを使用できます。
- [サーバーのアドレス]に、Microsoft Exchange サーバーのネットワーク名または IP アドレスを入力します。
- SSL(Secure Sockets Layer)データ転送プロトコルを使用し、データを保護して転送する場合は、[SSL 接続を使用する]をオンにします。
- [ドメイン]に、iOS MDM デバイスユーザーのドメイン名を入力します。[使用できるマクロ]ドロップダウンリストからマクロを使用できます。
- [アカウントのユーザー名]に、iOS MDM デバイスユーザーの名前を入力します。
このフィールドに何も指定しないと、ポリシーを iOS MDM デバイスに適用する時に、ユーザー名を入力するように要求されます。[使用できるマクロ]ドロップダウンリストからマクロを使用できます。
- [メールアドレス]に、iOS MDM デバイスユーザーのメールアドレスを指定します。[使用できるマクロ]ドロップダウンリストからマクロを使用できます。
- [パスワード]に、Microsoft Exchange サーバーで認証を行うための Exchange ActiveSync アカウントのパスワードを入力します。
- [詳細]タブを選択し、Exchange ActiveSync アカウントの詳細設定を行います:
- メールを同期する日数 <期間>
- 認証の種別
- アカウント間でメッセージの移動を許可する
- 最近のアドレスの同期を許可する
- メールアプリの使用のみを許可する
- S/MIME プロトコルをメールアプリで使用するように設定します。S/MIME は、デジタル署名付きの暗号化されたメッセージを送信するためのプロトコルです。
- S/MIME プロトコルを使用して送信メールに署名するには、[署名メッセージ]をオンにして、署名に使用する証明書を選択します。デジタル署名には、送信者の信頼性を確認し、受信者への送信の過程でメッセージが改竄されていないことを示します。メッセージの署名は、iOS バージョン 10.3 以降のデバイスで利用可能です。
- S/MIME プロトコルを使用して送信メールを暗号化するには、[既定でメッセージを暗号化する]をオンにして、暗号化に使用する証明書(公開鍵)を選択します。メッセージの暗号化は、iOS バージョン 10.3 以降のモバイルデバイスで利用可能です。
- ユーザーによる個別のメッセージの暗号化を可能にするには、[暗号化のメッセージにスイッチを表示する]をオンにします。暗号化されたメッセージを送信するには、メールアプリの[宛先]フィールドの アイコンをクリックします。
- [OK]をクリックします。
新しい Exchange ActiveSync アカウントがリストに表示されます。
- [適用]をクリックして、変更を保存します。
これにより、ポリシーが適用された後、Exchange ActiveSync アカウントが編集したリストからユーザーのモバイルデバイスに追加されます。
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