暗号化されたデバイスのデータの復元ツールによる復元
以下の手順は、Kaspersky Endpoint Security がインストールされているクライアントコンピューターのユーザー向けです。
復元ツールを使用して、暗号化されたデバイスへのアクセスを復元するには:
- 次のいずれかの方法で復元ツールを実行します:
- 復元ツールのウィンドウの[デバイスの選択]で、アクセス権を復元する対象の暗号化デバイスを選択します。
- [スキャン]をクリックして、デバイスに対して行う処理(ロック解除するか復号化するか)をユーティリティが定義できるようにします。
Kaspersky Endpoint Security の暗号化機能へのアクセス権がコンピューターにある場合、デバイスロックの解除が求められます。デバイスのロックを解除しても復号化されませんが、ロック解除の結果、このデバイスに直接アクセスできるようになります。Kaspersky Endpoint Security の暗号化機能へのアクセス権がコンピューターにない場合、デバイスの復号化が求められます。
- 診断情報をインポートするには、次の操作を実行します。
- [診断の保存]をクリックします。
[データ提供規約]ウィンドウが表示されます。
- データ提供に関する規則を確認し、同意する場合は[OK]をクリックします。
Microsoft Office の標準の[名前を付けて保存]ウィンドウが表示されます。
- [名前を付けて保存]ウィンドウで、診断情報ファイルを含むアーカイブの保存先フォルダーを指定します。
- 暗号化されたシステムハードディスクの診断からのメッセージで、デバイスのマスターブートレコード(MBR)に関する問題が報告された場合は、[MBR の修復]をクリックします。
デバイスのマスターブートレコードを修正すると、デバイスのロック解除や復号化に必要な情報の取得速度が速くなります。
- 診断結果に応じて、[ロック解除]または[復号化]をクリックします。
[デバイスのロック解除設定]または[デバイスの復号化設定]ウィンドウが表示されます。
- 認証エージェントアカウントを使用してデータを復元する場合:
- [認証エージェントアカウント設定の使用]を選択します。
- [ユーザー名]および[パスワード]で、認証エージェントアカウントの認証情報を指定します。
この方法は、システムハードディスク上のデータを復元する場合でのみ可能です。システムハードディスクが破損して認証エージェントのアカウントデータを失ってしまった場合、企業 LAN の管理者からアクセスキーを取得して暗号化されたデバイスにあるデータを復元してください。
- アクセスキーを使用してデータを復元する場合:
- [デバイスアクセスキーを手動で指定する]を選択します。
- [アクセスキーの取得]をクリックします。
[デバイスアクセスキーの取得]ウィンドウが表示されます。
- [保存]をクリックして、拡張子が fdertc のアクセス要求ファイルを保存するフォルダーを選択します。
- アクセス要求ファイルを企業 LAN の管理者に送信します。
アクセスキーを取得するまで[デバイスアクセスキーの取得]ウィンドウは閉じないでください。再度このウィンドウを表示しても、管理者が以前に作成したアクセスキーは適用できません。
- 企業 LAN の管理者によって作成および提供されたアクセスキーファイルを取得し保存します。
- [読み込み]をクリックして、表示されるウィンドウで拡張子が fdertr のアクセスキーファイルを選択します。
- デバイスを復号化する場合は、[デバイスの復号化設定]ウィンドウで他の復号化設定も指定する必要があります。次の手順に従います:
- 復号化の範囲を指定します。
- デバイス全体を復号化する場合は、[デバイス全体の復号化]を選択します。
- デバイスのデータの一部を復号化する場合は、[特定のデバイス範囲の復号化]を選択し、[開始]と[終了]に復号化の範囲を指定します。
- 復号化データを書き込む場所を選択します:
- 元のデバイスにあるデータを復号化されたデータに書き換える場合、[ディスクイメージのファイルに復号化]をオフにします。
- 復号化されたデータと元の暗号化データを別に保存する場合、[ディスクイメージのファイルに復号化]をオンにし、VHD ファイルの保存先のパスを[参照]から指定します。
- [OK]をクリックします。
デバイスのロック解除 / 復号化プロセスが開始されます。
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