信頼するオブジェクトの作成

スキャンタスクの開始時にこのオブジェクトを含むドライブやフォルダーがスキャン範囲に含まれている場合、オブジェクトはスキャンされません。ただし、ある特定のオブジェクトについてオブジェクトスキャンタスクが開始された場合、信頼するオブジェクトは適用されません。

信頼するオブジェクトを作成する

  1. メインウィンドウで、[設定]をクリックします。
  2. 本製品の設定ウィンドウで、[全般設定]→[除外リスト]の順に選択します。
  3. 信頼するオブジェクトとアプリケーション]セクションで、[設定]をクリックします。
  4. 企業全体の信頼するオブジェクトの統合リストを作成したい場合は、表示されたウィンドウで [継承時に値を結合する]をオンにします。

    親ポリシーおよび子ポリシー内の信頼するオブジェクトのリストが結合されます。[継承時に値を結合する]がオンの時にリストが統合されます。親ポリシーの信頼するオブジェクトは子ポリシー内では読み取り専用で表示されます。親ポリシーの信頼するオブジェクトは、変更または削除できません。

  5. 追加]をクリックします。

    信頼するオブジェクト]ウィンドウが表示されます。このウィンドウの[プロパティ]セクションで、スキャンから除外する条件を 1 つ以上作成できます。

  6. ファイルまたはフォルダーをスキャンから除外するには:
    1. プロパティ]セクションで、[ファイルまたはフォルダー]をオンにします。
    2. 信頼するオブジェクトの説明]セクションの[ファイルまたはフォルダーの選択]をクリックして、[ファイルまたはフォルダーの名前]ウィンドウを開きます。
    3. ファイルまたはフォルダー名あるいはファイルまたはフォルダー名のマスクを指定するか、[参照]をクリックしてフォルダーツリーからファイルまたはフォルダーを選択します。

      マスクを使用する

      • *」(アスタリスク)文字。「\」および「/」(ファイルまたはフォルダーのパスにおけるファイル名またはフォルダー名の区切り文字)を除く任意の文字列に置き換えられます。たとえば、マスク「C:\*\*.txt」は、C: ドライブ上のフォルダーにある拡張子が txt のすべてのファイルのパスを含みますが、サブフォルダーにあるファイルのパスは含みません。
      • 2 つの連続した「*」(アスタリスク)文字。ファイル名またはフォルダー名内の、「\」および「/」(ファイルまたはフォルダーのパスにおけるファイル名またはフォルダー名の区切り文字)を含む任意の文字列に置き換えられます。たとえば、マスク「C:\Folder\**\*.txt」は、「Folder」フォルダーおよびそのサブフォルダーにある拡張子が txt のすべてのファイルのパスを含みます。このマスクは、1 つ以上のフォルダーの下に指定する必要があります。ドライブ直下での「C:\**\*.txt」というマスクの指定は無効です。
      • ?」(クエスチョンマーク)。「\」および「/」(ファイルまたはフォルダーのパスにおけるファイル名またはフォルダー名の区切り文字)を除く任意の 1 文字に置き換えられます。たとえば、マスク「C:\Folder\???.txt」は、「Folder」フォルダーにある拡張子が txt でファイル名が 3 文字のすべてのファイルのパスを含みます。

      ファイルまたはフォルダーの名前マスクで、任意の文字数の文字列を表すためにアスタリスク記号「*」を使用できます。

      たとえば、次のような条件のパスを追加する場合にマスクを使用できます。

      • 任意のフォルダーにあるファイルへのパス:
        • *.exe」というマスクには、拡張子が「exe」のファイルへのすべてのパスが含まれます。
        • example*」というマスクには、名前が「example」のファイルへのすべてのパスが含まれます。
      • 特定のフォルダーにあるファイルへのパス:
        • C:\dir\*.*」というマスクには、「C:\dir\」フォルダーにあるすべてのファイルへのパスが含まれますが、「C:\dir\」のサブフォルダーにあるファイルへのパスは含まれません。
        • C:\dir\*」というマスクには、「C:\dir\」フォルダーにあるすべてのファイルへのパスが含まれますが、「C:\dir\」のサブフォルダーにあるファイルへのパスは含まれません。
        • C:\dir\」というマスクには、「C:\dir\」フォルダーにあるすべてのファイルへのパスが含まれますが、「C:\dir\」のサブフォルダーにあるファイルへのパスは含まれません。
        • C:\dir\*.exe」というマスクには、「C:\dir\」フォルダーに存在し拡張子が「EXE」のすべてのファイルへのパスが含まれますが、「C:\dir\」のサブフォルダーにあるファイルへのパスは含まれません。
        • C:\dir\test」というマスクには、「C:\dir\」フォルダーに存在し名前が「test」のすべてのファイルへのパスが含まれますが、「C:\dir\」のサブフォルダーにあるファイルへのパスは含まれません。
        • C:\dir\*\test」というマスクには、「C:\dir\」フォルダーとそのサブフォルダーに存在し名前が「test」のすべてのファイルへのパスが含まれます。
      • 特定の名前のすべてのフォルダーにあるファイルへのパス:
        • 「dir\*.*」というマスクには、名前が「dir」のフォルダーにあるすべてのファイルへのパスが含まれますが、そのサブフォルダーにあるファイルへのパスは含まれません。
        • dir\*」というマスクには、名前が「dir」のフォルダーにあるすべてのファイルへのパスが含まれますが、そのサブフォルダーにあるファイルへのパスは含まれません。
        • dir\」というマスクには、名前が「dir」のフォルダーにあるすべてのファイルへのパスが含まれますが、そのサブフォルダーにあるファイルへのパスは含まれません。
        • dir\*.exe」というマスクには、名前が「dir」のフォルダーに存在し拡張子が「EXE」のすべてのファイルへのパスが含まれますが、そのサブフォルダーにあるファイルへのパスは含まれません。
        • dir\test」というマスクには、名前が「dir」のフォルダーに存在し名前が「test」のすべてのファイルへのパスが含まれますが、そのサブフォルダーにあるファイルへのパスは含まれません。
    4. ファイルまたはフォルダーの名前]ウィンドウで[OK]をクリックします。

      追加されたファイルまたはフォルダーへのリンクが[信頼するオブジェクト]ウィンドウの[信頼するオブジェクトの説明]セクションに表示されます。

  7. 特定の名前を持つオブジェクトをスキャンから除外するには:
    1. プロパティ]セクションで、[オブジェクト名]をオンにします。
    2. 信頼するオブジェクトの説明]セクションの[オブジェクト名の入力]をクリックして、[オブジェクト名]ウィンドウを開きます。
    3. カスペルスキーのウイルス百科事典の分類に従って、オブジェクト名またはオブジェクト名マスクを入力します。
    4. オブジェクト名]ウィンドウで[OK]をクリックします。

      追加されたオブジェクト名へのリンクが[信頼するオブジェクト]ウィンドウの[信頼するオブジェクトの説明]セクションに表示されます。

  8. 必要に応じて、[コメント]に、作成する信頼するオブジェクトの簡単なコメントを入力します。
  9. 次の手順に従って、信頼するオブジェクトを使用する Kaspersky Endpoint Security コンポーネントを指定します:
    1. 信頼するオブジェクトの説明]セクションで[すべての保護コンポーネント]をクリックすると、[コンポーネントの指定]が表示されます。
    2. コンポーネントの指定]をクリックして[保護コンポーネント]ウィンドウを開きます。 
    3. スキャンからの除外を適用するコンポーネントの横にあるチェックボックスをオンにします。
    4. 保護コンポーネント]ウィンドウで[OK]をクリックします。

    信頼するオブジェクトの設定でコンポーネントが指定されている場合、Kaspersky Endpoint Security のこれらのコンポーネントによるスキャン時にのみ、この信頼するオブジェクトが適用されます。

    信頼するオブジェクトの設定でコンポーネントが指定されていない場合、Kaspersky Endpoint Security のどのコンポーネントによるスキャン時にも、この信頼するオブジェクトが適用されます。

  10. 信頼するオブジェクト]ウィンドウで[OK]をクリックします。

    追加した信頼するオブジェクトが、[信頼ゾーン]ウィンドウの[信頼するオブジェクト]タブに表示されます。この信頼するオブジェクトに指定された設定が[信頼するオブジェクトの説明]セクションに表示されます。

  11. 変更内容を保存します。
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