コンピューターの完全スキャンには時間がかかり、コンピューターのリソースも必要となります。その他のソフトウェアのパフォーマンスに影響を与えないよう、コンピューターのスキャンを実行するのに最適な時間を選択する必要があります。Kaspersky Endpoint Security を使用して、コンピューターのスキャンの標準スケジュールを設定できます。組織に業務スケジュールがある場合、この機能が便利です。夜間や週末にコンピューターのスキャンを実行するよう設定できます。何らかの理由(コンピューターの電源が入っていないなど)でスキャンタスクを実行できない場合、スキップされたタスクが実行可能になると同時に自動的に実行されるように設定することができます。
最適な時間のスキャンスケジュールの設定が難しい場合は、次の特定の条件を満たす場合 Kaspersky Endpoint Security を使用してコンピューターのスキャンを実行できます:
Kaspersky Endpoint Security はアップデートシグネチャがあるデータベースでコンピューターのスキャンを実行します。
製品の開始から指定した時間が経過した際、Kaspersky Endpoint Security はスキャンを実行します。オペレーティングシステムの開始時には多くのプロセスが実行されています。そのため、Kaspersky Endpoint Security の開始直後にスキャンを実行するより、遅れてスキャンを実行するほうが効率的です。
コンピューターの電源がオフの場合でも、Kaspersky Endpoint Security はスケジュールに従ってコンピューターのスキャンを実行します。そのため、本製品はオペレーティングシステムの Wake-on-LAN 機能を使用します。Wake-on-LAN 機能とは、ローカルネットワークを介して特殊な信号を送信することで遠隔からコンピューターの電源をオンにします。この機能を使用するには、BIOS 設定で Wake-on-LAN 機能を有効にする必要があります。
Wake-on-LAN を使用したスキャンの実行を設定できるのは、 Kaspersky Security Center のマルウェアのスキャンのみです。製品インターフェイスではコンピューターのスキャンの Wake-on-LAN を有効にすることはできません。
Kaspersky Endpoint Security は、スクリーンセーバーが起動しているまたは画面がロックされているときにスケジュールに従ってコンピューターのスキャンを実行します。ユーザーがコンピューターをロック解除すると、Kaspersky Endpoint Security はスキャンを一時停止します。そのため、本製品がコンピューターの完全スキャンを実行するのに数日かかることがあります。
管理コンソール(MMC)でスキャンのスケジュールを設定する方法
Web コンソールと Cloud コンソールでスキャンのスケジュールを設定する方法
スキャンスケジュールの設定
パラメータ |
説明 |
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スキャンスケジュール |
手動で開始:都合の良いときに手動でスキャンを開始できる実行方法です。 スケジュールで指定:このスキャンタスク実行方法では、スキャンタスクは作成したスケジュールに従って実行されます。このスキャンタスク実行方法を選択した場合でも、スキャンタスクを手動で開始することもできます。 |
本製品の起動からタスク開始までの時間 |
本製品の開始後、遅れてスキャンタスクを実行します。オペレーティングシステムの開始時には多くのプロセスが実行されています。そのため、Kaspersky Endpoint Security の開始直後にスキャンを実行するより、遅れてスキャンを実行するほうが効率的です。 |
スキップしたタスクを実行する |
このチェックボックスをオンにすると、スキップされたスキャンタスクは実行可能になると同時に開始されます。スキャンタスクの開始時間にコンピューターの電源がオフになっていた場合などに、スキャンタスクがスキップされることがあります。このチェックボックスをオフにすると、スキップされたスキャンタスクは開始されません。代わりに、現在のスケジュールに従って、次のスキャンタスクが実行されます。 |
コンピューターを使用していないときにのみ実行する |
コンピューターのリソースの負荷が高い場合にスキャンタスクの開始を延期します。スクリーンセーバーの実行中またはコンピューターのロック時にのみ、スケジュールされたスキャンが実行されます。タスクの実行をコンピューターのロック解除などで中断した場合、Kaspersky Endpoint Security はタスクが中断された時点から自動でタスクを実行します。 |
タスクの開始を自動的かつランダムに遅延させる (Kaspersky Security Center コンソール内でのみ利用可能) |
このチェックボックスがオンの場合、タスクはスケジュールに厳密に従わず、特定の間隔でランダムに、つまりタスクの開始時刻は分散して実行されます。ランダムに開始することで、タスクがスケジュール通りに実行されることにより、多数のコンピューターから同時に管理サーバーにアクセスが集中することを避けられます。 ランダムに開始されるタスクの開始時刻の範囲は、タスクが作成された際、そのタスクが割り当てられたコンピューターの数に基づいて自動的に計算されます。それ以降、タスクは算出された開始時刻に実行されます。しかし、タスクの設定が変更されたり手動で実行された場合は、計算される開始時刻は変更されます。 チェックボックスがオフの場合、タスクはスケジュールされた時刻に実行されます。 |
実行時間が次を超える場合はタスクを停止する(分) (Kaspersky Security Center コンソール内でのみ利用可能) |
タスクの実行時間を制限します。指定した時間の経過後、Kaspersky Endpoint Security はタスクを停止します。タスクは完了としてマークされません。次回 Kaspersky Endpoint Security でタスクを実行する際に、タスクは最初からスケジュール通り実行されます。 |
Wake on LAN の機能を使用してタスク開始前にデバイスを起動する(分) (Kaspersky Security Center コンソール内でのみ利用可能) |
このチェックボックスがオンの場合、コンピューターのオペレーティングシステムの起動が完了するまで指定した時間をおいてからタスクが実行されます。既定の時間は 5 分です。 電源がオフのコンピューターも含めてすべてのコンピューターでタスクを実行する場合はこのチェックボックスをオンにしてください。 |