Kaspersky Endpoint Security 12.7 for Windows
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- Kaspersky Endpoint Security for Windows のヘルプ
- Kaspersky Endpoint Security for Windows
- 本製品のインストールと削除
- 製品のライセンス
- データ提供
- 使用開始時に行う設定
- マルウェアのスキャン
- 定義データベースとソフトウェアモジュールのアップデート
- アクティブな脅威に対する操作
- コンピューターの保護
- コンピューターのコントロール
- ウェブコントロール
- デバイスコントロール
- アダプティブアノマリーコントロール
- アプリケーションコントロール
- ネットワークポートの監視
- Windows イベントログ監視
- システム変更監視
- Cloud Discovery
- 信頼ゾーン
- バックアップの管理
- 通知サービス
- レポートの管理
- Kaspersky Endpoint Security セルフディフェンス
- Kaspersky Endpoint Security のパフォーマンスと他のアプリケーションとの互換性
- データ暗号化
- 暗号化機能の制限
- 暗号鍵(AES56 / AES256)の鍵長の変更
- Kaspersky Disk Encryption
- SSD ドライブ暗号化の特別な機能
- Kaspersky Disk Encryption の開始
- 暗号化から除外するハードディスクのリスト作成
- 暗号化から除外するハードディスクのリストのエクスポートおよびインポート
- シングルサインオン(SSO)技術の有効化
- 認証エージェントアカウントの管理
- 認証エージェントでのトークンまたはスマートカードの使用
- ハードディスクの復号化
- Kaspersky Disk Encryption 技術で保護されたドライブへのアクセスの復元
- 認証エージェントのサービスアカウントを使用したログイン
- オペレーティングシステムのアップデート
- 暗号化機能のアップデートのエラーの解決
- 認証エージェントのトレースレベルの選択
- 認証エージェントのヘルプテキストの編集
- 認証エージェントの動作テスト後に残存するオブジェクトとデータの削除
- BitLocker の管理
- ローカルコンピュータードライブでのファイルレベルの暗号化
- リムーバブルドライブの暗号化
- データ暗号化の詳細の表示
- 暗号化されたデバイスにアクセスできない状況での暗号化デバイスの使用
- Detection and Response ソリューション
- Kaspersky Unified Monitoring and Analysis Platform (KUMA)
- KSWS から KES への移行ガイド
- KSWS と KES のコンポーネントの対応
- KSWS と KES の設定の対応
- KSWS コンポーネントの移行
- KSWS のタスクとポリシーの移行
- KSWS の信頼ゾーンの移行
- KSWS の代替としての KES のインストール
- [KSWS + KEA]構成からの[KES + 組み込みエージェント]構成への移行
- Kaspersky Security for Windows Server が正常に削除されたことの確認
- KSWS のライセンスでの KES のアクティベート
- 高負荷のサーバーを移行する際の留意点
- Server Core モードのサーバーでの本製品の管理
- [KSWS + KEA]から[KES + 組み込みエージェント]への移行
- コマンドラインを使用しての製品の管理
- Setup:本製品のインストール
- Setup /x:本製品の削除
- AVP コマンド
- SCAN:マルウェアのスキャン
- UPDATE:定義データベースとソフトウェアモジュールのアップデート
- ROLLBACK:前回のアップデートのロールバック
- TRACES:トレース
- START:プロファイルの起動
- STOP:プロファイルの停止
- STATUS:プロファイルのステータス
- STATISTICS:プロファイルの動作の統計情報
- RESTORE:バックアップからのファイルの復元
- EXPORT:本製品の設定のエクスポート
- IMPORT:本製品の設定のインポート
- ADDKEY:ライセンス情報ファイルの適用
- LICENSE:ライセンス管理
- RENEW:ライセンスの更新または購入
- PBATESTRESET:暗号化前のディスクチェックの結果のリセット
- EXIT:本製品の終了
- EXITPOLICY:ポリシーの無効化
- STARTPOLICY:ポリシーの有効化
- DISABLE:保護の無効化
- SPYWARE:スパイウェアの検知の切り替え
- KSN:KSN / KPSN の切り替え
- SERVERBINDINGDISABLE:サーバー接続の保護の無効化
- KESCLI コマンド
- Detection and Response 管理コマンド
- エラーコード
- 補足資料:製品プロファイル
- REST API を使用した製品の管理
- 製品の情報源
- テクニカルサポートへのお問い合わせ
- 制限と警告
- 用語解説
- 補足資料
- 補足資料 1:製品設定
- ファイル脅威対策
- ウェブ脅威対策
- メール脅威対策
- ネットワーク脅威対策
- ファイアウォール
- 有害 USB 攻撃ブロック
- AMSI 保護
- 脆弱性攻撃ブロック
- ふるまい検知
- ホスト侵入防止
- 修復エンジン
- Kaspersky Security Network
- Windows イベントログ監視
- ウェブコントロール
- デバイスコントロール
- アプリケーションコントロール
- アダプティブアノマリーコントロール
- システム変更監視
- Endpoint Sensor
- Sandbox
- Managed Detection and Response
- Endpoint Detection and Response
- Endpoint Detection and Response (KATA)
- Network Detection and Response (KATA)
- ディスク全体の暗号化
- ファイルレベルの暗号化
- リムーバブルドライブの暗号化
- テンプレート(データの暗号化)
- 除外リスト
- 製品設定
- レポートと保管領域
- ネットワークの設定
- インターフェイス
- 設定の管理
- 定義データベースとソフトウェアモジュールのアップデート
- 補足資料 2:アプリケーションの信頼グループ
- 補足資料 3:リムーバブルドライブの簡易スキャンのファイル拡張子
- 補足資料 4:メール脅威対策用の添付ファイルフィルターのファイル種別
- 補足資料 5:外部サービスとの相互作用のためのネットワーク設定
- 補足資料 6:アプリケーションイベント
- 補足資料 7:実行防止でサポートされるファイルの拡張子
- 補足資料 8:実行防止でサポートされるスクリプトインタープリター
- 補足資料 9:レジストリ内の IOC スキャン範囲(RegistryItem)
- 補足資料 10:IOC ファイルの要件
- 補足資料 11:アプリケーションコンポーネントルールのユーザーアカウント
- 補足資料 1:製品設定
- サードパーティ製のコードに関する情報
- 商標に関する通知
アダプティブアノマリーコントロール
このコンポーネントは、ワークステーション用の Windows で動作するコンピューターに Kaspersky Endpoint Security がインストールされている場合に利用できます。このコンポーネントは、サーバー用の Windows で動作するコンピューターに Kaspersky Endpoint Security がインストールされている場合は利用できません。
アダプティブアノマリーコントロールは、企業のネットワーク内にあるコンピューターで一般的には発生しないはずの動作の監視とブロックを行います。アダプティブアノマリーコントロールでは、一般的には発生しないはずの異常な動作を監視するための複数のルール(「Office アプリケーションによる Microsoft PowerShell の起動」ルールなど)を使用します。これらのルールは、カスペルスキーのスペシャリストによって、悪意のあるソフトウェアが示す典型的な動作に基づいて作成されています。アダプティブアノマリーコントロールの設定で、それぞれのルールで実行する処理を指定できます。たとえば、業務プロセスの自動化で使用されている PowerShell スクリプトはルールの適用対象から除外するように設定することができます。Kaspersky Endpoint Security は、定義データベースをアップデートするのと同様に、アダプティブアノマリーコントロールルールも Kaspersky から提供されている最新のルールにアップデートします。ルールのアップデートの適用は手動で承認する必要があります。
アダプティブアノマリーコントロールの設定
アダプティブアノマリーコントロールの設定では、次のステップが必要です:
- アダプティブアノマリーコントロールのトレーニング
アダプティブアノマリーコントロールを有効にすると、アダプティブアノマリーコントロールルールがトレーニングモードで動作します。トレーニング期間中、アダプティブアノマリーコントロールはルールを適用可能な動作が発生するかどうかを監視し、ルールを適用可能な動作が発生したらそのイベントを Kaspersky Security Center に送信します。ルールごとに、設定されているトレーニング期間は異なります。トレーニングモードの継続期間はカスペルスキーのエキスパートが設定しています。通常は、トレーニングモードの継続期間は 2 週間です。
特定のルールを適用可能な動作がトレーニング期間中に 1 回も発生しなかった場合、アダプティブアノマリーコントロールは、そのルールの対象となる動作は平常時には発生しない動作だと判断します。そのため、トレーニング終了後、該当するルールの適用対象となる動作はすべて Kaspersky Endpoint Security でブロックされるようになります。
特定のルールを適用可能な動作がトレーニング期間中に発生した場合、Kaspersky Endpoint Security は「ルールの適用のレポート」と[スマートトレーニングでのルールの適用状況]リポジトリにイベントのログ記録を保存します。
- 「ルールの適用のレポート」の分析
管理者は「ルールの適用のレポート」または[スマートトレーニングでのルールの適用状況]リポジトリの内容を分析する必要があります。分析結果に基づき、管理者はそれぞれのルールが適用されたときのアダプティブアノマリーコントロールによる処理を、「ブロック」または「許可」から選択します。管理者は、ルールの適用状況に関する情報をさらに収集した上で判断を行うたために、トレーニングモードの期間を延長することもできます。また、管理者がルールの適用状況のレポートに対する対応を行わなかった場合も、アダプティブアノマリーコントロールは引き続きトレーニングモードで動作します。トレーニングモードの残り期間もリセットされます。
アダプティブアノマリーコントロールの設定内容は、即座に動作に反映されます。アダプティブアノマリーコントロールの設定は、自動的に設定される場合と手動で設定する場合を合わせて、次の方法で設定されます:
- トレーニングモードの期間中に 1 回も適用可能な動作が発生しなかったルールについては、該当するルールが適用可能な動作をすべてブロックする設定が自動的に行われる。
- 新しいルールの追加や古くなったルールの削除が Kaspersky Endpoint Security によって行われる。
- 管理者がルール適用のレポートまたはスマートトレーニングでのルールの適用状況リポジトリの内容を確認した後、アダプティブアノマリーコントロールによる処理を設定します。ルール適用のレポートおよびスマートトレーニングでのルールの適用状況リポジトリの内容を確認することを推奨します。
悪意のあるアプリケーションによる動作が検知された場合、Kaspersky Endpoint Security はその動作をブロックし通知を表示します(以下の図を参照)。
アダプティブアノマリーコントロールの通知
アダプティブアノマリーコントロールの動作アルゴリズム
Kaspersky Endpoint Security は次の図のアルゴリズムに従って、ルールの適用対象となる動作の実行を許可するかブロックするかを判定します。
アダプティブアノマリーコントロールの動作アルゴリズム
アダプティブアノマリーコントロールの設定
パラメータ |
説明 |
---|---|
アダプティブアノマリーコントロールルールのステータスに関するレポート (Kaspersky Security Center コンソール内でのみ利用可能) |
このレポートにはアダプティブアノマリーコントロールの検知ルールの状態に関する情報が表示されます(ルールの状態が「無効」または「ブロック」など)。このレポートはすべての管理グループを対象に生成されます。 |
アダプティブアノマリーコントロールルールの適用に関するレポート (Kaspersky Security Center コンソール内でのみ利用可能) |
このレポートには、アダプティブアノマリーコントロールを使用して検知された典型的でない動作に関する情報が含まれています。このレポートはすべての管理グループを対象に生成されます。 |
ルール |
アダプティブアノマリーコントロールのルールのリスト。これらのルールは、カスペルスキーのスペシャリストによって、マルウェアの可能性があるプログラムが示す典型的な動作に基づいて作成されています。 |
テンプレート |
ブロックに関するメッセージ:典型的でない動作をブロックするアダプティブアノマリーコントロールルールが適用された際に表示されるメッセージのテンプレート。 管理者に送信するメッセージ:ブロックが誤検知だと考えられる場合に、社内のローカルネットワークの管理者に送信できるメッセージのテンプレート。ユーザーがアクセス権を要求した後、Kaspersky Endpoint Security は Kaspersky Security Center にイベントを送信します:アプリケーションの動作ブロックに関するメッセージが管理者に送信されました。このイベントの説明には、代用変数を含む管理者へのメッセージが含まれます。これらのイベントは、事前定義されたイベント抽出[ユーザー要求]を使用して Kaspersky Security Center コンソールで確認できます。組織で Kaspersky Security Center が導入されていない、または管理サーバーに接続されていない場合は、本製品は指定されたメールアドレスの管理者にメッセージを送信します。 |
参照:製品のローカルインターフェイスを使用した管理 アダプティブアノマリーコントロールルールが適用されたときに実行する処理の変更 アダプティブアノマリーコントロールルールの除外のエクスポートとインポート アダプティブアノマリーコントロールルールへのアップデートの適用 |