Kaspersky Endpoint Security for Windows

Kaspersky Endpoint Security for Windows(以降、「本製品」または「Kaspersky Endpoint Security」)は、IT 上の脅威に対するオールインワン型のセキュリティを企業向けに提供します。

Kaspersky Endpoint Security の新機能

Kaspersky Endpoint Security 11.8.0 for Windows の新機能と改良点は次の通りです:

  1. Kaspersky Security for Windows Server から Kaspersky Endpoint Security for Windows にアップデートするためのオプションが追加されました。サーバーおよび組織のクラスターで、Kaspersky Security for Windows Server の代わりに Kaspersky Endpoint Security for Windows を使用できるようになりました。このために Kaspersky Endpoint Security に新しい機能が追加されました:
    • Windows Server オペレーティングシステムを実行しているコンピューターに対して、ウェブ脅威対策、メール脅威対策、ウェブコントロールおよびデバイスコントロールのサポートが追加されました。
    • 製品のアップグレード時の Kaspersky Security for Windows Server コンポーネントの Kaspersky Endpoint Security for Windows への移行のサポートが追加されました。インストール前に、Kaspersky Endpoint Security(KES)はコンピューターにカスペルスキー製品が存在するかどうかを確認します。コンピューター上に Kaspersky Security for Windows Server がインストールされている場合、KES はインストール済みの KSWS コンポーネント一式を検知し、同じコンポーネントをインストールするよう選択します。

  2. ネットワークモニターのインターフェイスが改善されました。ネットワークモニターには TCP に加えて UDP プロトコルが表示されるようになりました。
  3. スキャンタスクが改善されました:スキャン中にコンピューターを再起動すると、Kaspersky Endpoint Security は自動的にスキャンが中断された箇所からタスクを継続して実行します。
  4. タスクの実行時間に制限を設定できるようになりました。スキャンおよびIOC スキャンタスクに対して実行時間を制限できます。指定した時間が経過すると、Kaspersky Endpoint Security のタスクが停止します。タスクの実行時間を短縮するため、スキャン範囲を設定したり、スキャンを最適化したりすることができます。
  5. 一部のサーバープラットフォームの制限事項は本製品が Windows 10 Enterprise マルチセッションにインストールされた場合に解消されます。Kaspersky Endpoint Security は Windows 10 Enterprise のマルチセッションを、サーバーオペレーティングシステムではなくワークステーションのオペレーティングシステムとして認識するようになりました。それに応じて、一部のサーバープラットフォームの制限事項は Windows 10 Enterprise のマルチセッションにインストールされた本製品には適用されなくなりました。また、サーバー用のライセンスではなく、ワークステーション用のライセンスがアクティベーションに使用されます。

最小システム要件

Kaspersky Endpoint Security が正常に動作することを保証するためには、コンピューターが次の要件を満たしている必要があります:

全般的な最小要件:

サポート対象のワークステーション用オペレーティングシステム:

Microsoft は SHA-1 モジュールの署名アルゴリズムを推奨していません。アップデート KB4474419 は Kaspersky Endpoint Security を Microsoft Windows 7 オペレーティングシステムを実行しているコンピューターに正常にインストールするために必要です。このアップデートに関する詳細については、Microsoft のテクニカルサポートの Web サイトを参照してください。

Microsoft Windows 10 オペレーティングシステムのサポートについては、テクニカルサポートサイトのナレッジベースの記事を参照してください。

Microsoft Windows 11 オペレーティングシステムのサポートについては、テクニカルサポートサイトのナレッジベースの記事を参照してください。

サポート対象のサーバー用オペレーティングシステム:

Microsoft はSHA-1 モジュールの署名アルゴリズムを推奨していません。アップデート KB4474419 は Kaspersky Endpoint Security を Microsoft Windows 2008 R2 オペレーティングシステムを実行しているコンピューターに正常にインストールするために必要です。このアップデートに関する詳細については、Microsoft のテクニカルサポートの Web サイトを参照してください。

Microsoft Windows Server 2016 および Microsoft Windows Server 2019 サポートについては、テクニカルサポートサイトのナレッジベースの記事を参照してください。

Microsoft Windows Server 2022 オペレーティングシステムのサポートについては、テクニカルサポートサイトのナレッジベースの記事を参照してください。

サポートされるターミナルサーバーの種別:

サポートされる仮想プラットフォーム:

サーバーおよび仮想プラットフォームのサポートに関する制限事項はオンラインヘルプを参照してください。

本製品の Kaspersky Security Center リモート管理システムとの互換性

Kaspersky Endpoint Security は次のバージョンの Kaspersky Security Center をサポートしています:

Kaspersky Endpoint Security for Windows 用 Web 管理プラグイン(バージョン 11.8.0)は、Kaspersky Security Center Web コンソール(バージョン 13)と互換性があります。

Kaspersky Security Center を使用して本製品をリモートで管理するには:

  1. コンピューターにネットワークエージェントをインストールします。

    ネットワークエージェントのインストールについて詳しくは、Kaspersky Security Center のオンラインヘルプを参照してください。

  2. Kaspersky Security Center の管理コンソールまたは Kaspersky Security Center 11 以降の Web コンソール(あるいはその両方)に Kaspersky Endpoint Security for Windows のプラグインをインストールします。

    Kaspersky Endpoint Security 管理プラグインのインストールパッケージは、配布パッケージに含まれています。

    Web 管理プラグインのインストールパッケージは、カスペルスキーの Web サイトや、Kaspersky Security Center Web コンソールの管理画面でダウンロード可能です。Web 管理プラグインのバージョン 11.8.0 をインストールするには、最初に以前のバージョンの Web 管理プラグインをアンインストールする必要があります。

Kaspersky Endpoint Security 11.8.0 for Windows の管理プラグインは Kaspersky Endpoint Security 11.X.X for Windows の管理プラグインを上書きしてインストールされます。以前のバージョンの管理プラグインの仕様を継続するには、バージョン 11.8.0 の管理プラグインを先にアンインストールする必要があります。

Kaspersky Security Center との互換性に関する制限事項

インストール

本製品をローカルにインストールするには、配布パッケージに含まれる setup_kes.exe ファイルを実行して、セットアップウィザードの指示に従います。本製品のインストールに関する詳細は、オンラインヘルプを参照してください。

インストール中、本製品と共存させて使用するとコンピューターのパフォーマンス低下やその他の互換性の問題(操作が不可能な状態になるなどの問題も含む)が発生する可能性があるアプリケーションがコンピューター上で検出されます。互換性のないソフトウェアの全リストは、オンラインヘルプを参照してください。

以下の製品は、配布パッケージからのインストール時に、Kaspersky Endpoint Security for Windows バージョン 11.8.0 にアップグレードできます:

Kaspersky Endpoint Security for Windows 10 Service Pack 2 以降のバージョンから本製品をアップグレードする場合、以下の点にご注意ください:

カスペルスキーのアップデートサービスを使用したアップデート

Kaspersky Endpoint Security 11.8.0 for Windows は、カスペルスキーのアップデートサービスを使用してインストールできます。

カスペルスキーのアップデートサービスを使用してアップデート可能な製品は次の通りです:

Kaspersky Endpoint Security 11.3.0 以降のバージョンが古いバージョンの本製品を使用しているインフラ内に導入されていた場合、Kaspersky Security Center は Kaspersky Endpoint Security バージョン 11.8.0 へのアップデートを 2 つインストールすることになります。1 つ目は Kaspersky Endpoint Security のバージョン 11.0.1 から 11.2.0 CF1 のアップデート、2 つ目はバージョン 11.3.0 以降のアップデートです。

Kaspersky Endpoint Security for Windows のベータ版からバージョン 11.8.0 へのアップグレードはサポートしていません。

カスペルスキーのアップデートサービスを使用して本製品をアップデートする場合、以下の点に特にご注意ください:

AES 暗号化モジュールとの互換性と、データ暗号化機能のアップグレードに関する詳細

Kaspersky Endpoint Security 10 Service Pack 2 以降では、暗号化モジュールが製品の配布パッケージに含まれています。暗号化モジュールを個別にインストールしなくても、暗号化モジュールを本製品の一部としてインストールできます。

データ暗号化に必要なすべてのライブラリが、以下の場合に自動的にインストールされます:

  1. 本製品をのインストール中(ディスク全体の暗号化(FDE)またはファイルレベルの暗号化(FLE)をインストール対象として選択した場合)
  2. Kaspersky Endpoint Security for Windows バージョン 10 Service Pack 2 以降をアップグレードするとき(適切な鍵長の配布キットがアップグレードに使用され、ディスク全体の暗号化(FDE)またはファイルレベルの暗号化(FLE)が選択されている場合)
  3. Kaspersky Endpoint Security for Windows バージョン 10 Service Pack 1 Maintenance Release 3 以降で、AES 暗号化モジュールのバージョン 1.1.0.73 がインストール済みの状態からアップグレードするとき(適切な鍵長の配布キットがアップグレードに使用される場合)
  4. Kaspersky Endpoint Security for Windows バージョン 10 Service Pack 1 Maintenance Release 4 以降で、AES 暗号化モジュールのバージョン 1.1.0.73 がインストール済みの状態からアップグレードするとき(適切な鍵長の配布キットがアップグレードに使用される場合)

Kaspersky Endpoint Security および AES 暗号化モジュールの他の設定はサポートされていません。

Kaspersky Endpoint Security のアップデートを開始する前に、インストールされている暗号化モジュールを削除するか、モジュールをバージョン 1.1.0.73 にアップデートする必要があります。AES 暗号化モジュールの削除またはアップデートの前に、Kaspersky Disk Encryption 技術を使用して暗号化されたすべてのハードディスクを復号化する必要があります。AES 暗号化モジュールの削除後、暗号化されたファイルへのアクセスはブロックされます。

異なる鍵長の暗号化モジュールに切り替える場合は、本製品をバージョン 11.8.0 にアップデートする前に、暗号化されているオブジェクトをすべて復号化し、既存の AES 暗号化モジュールを削除しておく必要があります。異なる鍵長の暗号化モジュールに切り替えた後、暗号化されたファイルへのアクセスはブロックされます。

Kaspersky Endpoint Agent との互換性

Kaspersky Endpoint Security は Kaspersky Endpoint Agent 3.7 移行のバージョンと互換性があります。

Kaspersky Endpoint Agent 3.11 の配布パッケージは Kaspersky Endpoint Security for Windows バージョン 11.8.0 の配布パッケージに含まれます。Kaspersky Endpoint Security のインストール時に Endpoint Agent が選択されていれば、Kaspersky Endpoint Agent は自動的にインストールされます。

Kaspersky Endpoint Agent は、その他のカスペルスキーソリューションとの連携を有効にします。Kaspersky Endpoint Security に Kaspersky Sandbox、Kaspersky Managed Detection and Response (MDR)、および Kaspersky Endpoint Detection and Response Optimum (EDR Optimum) 向けの組み込みエージェントが実装されました。Kaspersky Endpoint Security がインストールされている場合、これらのソリューションとの連携に Kaspersky Endpoint Agent は必要ありません。Kaspersky Endpoint Security のインストール時に Kaspersky Endpoint Agent を選択し、かつ Kaspersky Endpoint Agent 3.7 ~ 3.10 がコンピューターにインストールされている場合は、Kaspersky Endpoint Agent をアンインストールするよう要求されます。

Kaspersky Endpoint Security for Windows 11.8.0 に Kaspersky Endpoint Detection and Response Expert(EDR Expert)ソリューション向けの組み込みエージェントが実装されました。このコンポーネントはまだ利用できません。このコンポーネントは Kaspersky Endpoint Detection and Response Expert ソリューションのリリース後にご利用いただけるようになります。

本リリースに含まれるプライベートパッチと修正された問題のリスト

リリースに含まれる修正された問題やプライベートパッチの一覧はテクニカルサポートのサイトで参照できます。

既知の問題

制限と既知の問題の一覧はオンラインヘルプで参照できます。

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