管理サーバー用 DBMS の選択方法

管理サーバーで使用するデータベース管理システム(DBMS)を選択する場合は、管理サーバーが対応できるデバイス数を考慮する必要があります。

SQL Server Express Edition は使用するメモリの容量、使用する CPU コアの数、データベースの最大サイズに制限があります。そのため、管理サーバー下に 10,000 台よりも多くのデバイスが配置されている場合、または管理対象デバイスがアプリケーションコントロールを使用している場合、SQL Server Express Edition は使用できません。管理サーバーが Windows Server Update Services(WSUS)サーバーとして使用されている場合、SQL Server Express Edition も使用できません。

管理サーバー下に配置されているデバイスが 10,000 台より多い場合、制限の少ない SQL Server バージョン(SQL Server Workgroup Edition、SQL Server® Web Edition、SQL Server Standard Edition、SQL Server Enterprise Edition など)の使用を推奨します。

管理サーバー下に配置されているデバイスが 50,000 台以下で、管理対象デバイスがアプリケーションコントロールを使用していない場合、MySQL 8.0.20 以降のバージョンを DBMS として使用できます。

管理サーバー下に配置されているデバイスが 20,000 台以下で、管理対象デバイスがアプリケーションコントロールを使用していない場合、MariaDB 10.3 を DBMS として使用できます。

管理サーバー下に配置されているデバイスが 10,000 台以下で、管理対象デバイスがアプリケーションコントロールを使用していない場合、MySQL 5.5、5.6、5.7 または MariaDB 5.7 を DBMS として使用できます。

MySQL バージョン 5.5.1、5.5.2、5.5.3、5.5.4、5.5.5 はサポートしていません。

SQL Server 2019 を DBMS として使用しており、累積パッチ CU12 以降をインストールしていない場合、Kaspersky Security Center をインストールした後に次の手順を実行する必要があります:

  1. SQL Management Studio を使用して、SQL Server に接続します。
  2. 次のコマンドを実行します(データベース名に別の名前を選択し、「KAV」の代わりに使用する場合):

    USE KAV

    GO

    ALTER DATABASE SCOPED CONFIGURATION SET TSQL_SCALAR_UDF_INLINING = OFF

    GO

  3. SQL Server 2019 サービスを再起動します。

再起動しないと、SQL Server 2019 の使用時に「There is insufficient system memory in resource pool 'internal’ to run this query」などのエラーが発生する場合があります。

関連項目:

DBMS および管理サーバーのハードウェア要件

DBMS の選択

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