プライマリ管理サーバーが LAN 内にありセカンダリ管理サーバーが 2 台ある構成

次の図は、管理サーバーの階層構造の例を示しています。プライマリ管理サーバーがローカルエリアネットワーク(LAN)内にあります。セカンダリ管理サーバーのうち 1 台は DMZ 内にあります。もう 1 台のセカンダリ管理サーバーとはインターネット経由で接続しています。

プライマリ管理サーバーとその管理対象デバイスは LAN 上に、セカンダリ管理サーバーとその管理対象デバイスは DMZ 内に、別のセカンダリ管理サーバーとその管理対象デバイスと管理者デバイスはインターネット上にあります。

管理サーバーの階層構造:プライマリ管理サーバーと 2 台のセカンダリ管理サーバー

矢印の向きはトラフィックの流れを示しており、接続を開始するデバイスから接続要求に応答するデバイスに向けて矢印が引かれています。矢印の線に添えて、データの転送に使用されたポートの番号とプロトコルが示されています。また、矢印には黄色の丸数字が添えられています。それぞれのデータトラフィックの内容について詳しくは、各数字に対応する次の説明を参照してください:

  1. 管理サーバーがデータベースにデータを送信します。管理サーバーとデータベースを異なるデバイス上にインストールする場合、データベースを配置したデバイス上で必要なポートを利用可能な状態に設定する必要があります(例:MySQL Server または MariaDB Server 用のポート 3306、または Microsoft SQL Server 用のポート 1433 など)。関連する情報については、DBMS のドキュメントを参照してください。
  2. 管理サーバーからの通信リクエストは、モバイルデバイス以外のすべての管理対象デバイスに対して UDP ポート 15000 で送信されます。

    ネットワークエージェントは、1 つのブロードキャストドメイン内で相互にリクエストを送信します。その後、データは管理サーバーに送信され、ブロードキャストドメインの制限の定義およびディストリビューションポイントの自動割り当てに使用されます(このオプションが有効な場合)。

  3. 管理対象デバイスのシャットダウンに関する情報は UDP ポート 13000 でネットワークエージェントから管理サーバーに転送されます。
  4. ネットワークエージェントセカンダリ管理サーバーから管理サーバーへの接続は SSL ポート 13000 で受信します。

    Kaspersky Security Center の以前のバージョンを使用している場合、ネットワーク上の管理サーバーがネットワークエージェントからの接続を非 SSL のポート 14000 で受信する場合があります。Kaspersky Security Center もポート 14000 を使用したネットワークエージェントとの接続をサポートしていますが、SSL ポート 13000 の使用が推奨されます。

    ディストリビューションポイントは、以前のバージョンの Kaspersky Security Center では「アップデートエージェント」と呼ばれていました。

  5. 管理対象デバイス(モバイルデバイス以外)は TCP ポート 17000 でアクティベーションを要求します。管理対象デバイスがインターネットに接続できる環境にある場合、デバイスはインターネット経由でカスペルスキーのサーバーに直接データを送信するので、このポートでの通信は必要ありません。
  6. MMC ベースの管理コンソールからのデータは、ポート 13291 を介して転送されます(管理コンソールは、同じデバイスにも違うデバイスにもインストールが可能です)。
  7. 1 台のデバイス内でのアプリケーション間でのデータ交換(管理サーバー内、または管理対象デバイス内)。このデータの流れに対して外部ポートを開く必要はありません。
  8. KSN データやライセンスに関する情報などの管理サーバーからカスペルスキーのサーバーへのデータの送信、および製品アップデートや定義データベースアップデートなどのカスペルスキーのサーバーから管理サーバーへのデータの送信には、HTTPS プロトコルが使用されます。

    管理サーバーをインターネットに接続しない場合、これらのデータを手動でやり取りする必要があります。

  9. Kaspersky Security Center 13.2 Web コンソールと管理サーバーは同じデバイスまたは別々のデバイスにインストールすることができますが、異なるデバイスにインストールした場合、Web コンソールは管理サーバーに TLS ポート 13299 でデータを送信します。

    9a.(Web コンソールがインストールされているのとは異なる)管理者用のデバイスにインストールされている Web ブラウザーからのデータは、Kaspersky Security Center 13.2 Web コンソールサーバーに TLS 8080 ポートで送信されます。Kaspersky Security Center 13.2 Web コンソールサーバーは管理サーバーと同じデバイスにインストールすることも、別のデバイスにインストールすることもできます。

関連項目:

管理サーバーの階層構造

Kaspersky Security Center で使用するポート

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