klnagent サービスのファイル記述子の上限を引き上げる

Linux ベースのディストリビューションポイントの対象範囲に多数のデバイスが含まれる場合、開くことができるファイル(ファイル記述子)の既定の制限では不十分な場合があります。これを回避するために、klnagent サービスのファイル記述子の上限を引き上げることができます。

klnagent サービスのファイル記述子の上限を引き上げるには:

  1. ディストリビューションポイントとして機能する Linux ベースのデバイスで、ファイル /lib/systemd/system/klnagent64.service を開き、[Service] セクションの LimitNOFILE パラメータでファイル記述子のハード上限とソフト上限を指定します:

    LimitNOFILE=<ソフトリソース上限>:<ハードリソース上限>

    たとえば、LimitNOFILE=32768:131072 と指定します。ファイル記述子のソフト上限はハード上限以下でなければならないことに注意してください。

  2. パラメータが正しく指定されていることを確認するには、次のコマンドを実行します。

    systemd-analyze verify klnagent64.service

    パラメータが誤って指定されている場合、このコマンドは次のいずれかのエラーを出力する可能性があります:

    • /lib/systemd/system/klnagent64.service:11: Failed to parse resource value, ignoring: 32768:13107

      このエラーが発生した場合、LimitNOFILE 行の記号が正しく指定されていません。入力した行を確認して修正する必要があります。

    • /lib/systemd/system/klnagent64.service:11: Soft resource limit chosen higher than hard limit, ignoring: 32768:13107

      このエラーが発生した場合、入力したファイル記述子のソフト上限がハード上限を超えています。入力した行をチェックして、ファイル記述子のソフト上限がハード上限以下であることを確認する必要があります。

  3. 次のコマンドを実行して、systemd プロセスを再読み込みします:

    systemctl daemon-reload

  4. 次のコマンドを実行して、ネットワークエージェントサービスを再起動します:

    systemctl restart klnagent

  5. 指定したパラメータが正しく適用されていることを確認するには、次のコマンドを実行します:

    less /proc/<nagent_proc_id>/limits

    <nagent_proc_id> パラメータは、ネットワークエージェントプロセスの識別子です。識別子を取得するには、次のコマンドを実行します:

    ps -ax | grep klnagent

Linux ベースのディストリビューションポイントでは、開くことができるファイルの上限が引き上げられました。

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