組織のクライアントアクセスサーバーアレイ内に複数の Microsoft Exchange サーバーが導入されている場合、アレイ内の各サーバーに Exchange モバイルデバイスサーバーをインストールする必要があります。Exchange モバイルデバイスサーバーの導入ウィザードで[クラスターモード]をオンにする必要があります。この場合、アレイ内のサーバーにインストールされている Exchange モバイルデバイスサーバーのインスタンスセットは、Exchange モバイルデバイスサーバーのクラスターと呼ばれます。
組織に Microsoft Exchange サーバーのクライアントアクセスサーバーアレイが導入されていない場合は、クライアントアクセスが備えられた Microsoft Exchange サーバーに Exchange モバイルデバイスサーバーをインストールする必要があります。この場合、Exchange モバイルデバイスサーバーのセットアップウィザードで[標準モード]をオンにする必要があります。
デバイスには、Exchange モバイルデバイスサーバーの他にネットワークエージェントをインストールする必要があります。これにより、Exchange モバイルデバイスサーバーと Kaspersky Security Center の連携が簡単になります。
Exchange モバイルデバイスサーバーの既定のスキャン範囲は、インストールされている現在の Active Directory ドメインです。Microsoft Exchange サーバー(バージョン 2010、2013)がインストールされているサーバーに Exchange モバイルデバイスサーバーを導入することにより、Exchange モバイルデバイスサーバー内のドメインフォレスト全体を含むようにスキャン範囲を拡張できます(「スキャン範囲の設定」を参照)。スキャン時に要求される情報には、Microsoft Exchange サーバーユーザーのアカウント、Exchange ActiveSync ポリシー、および Exchange ActiveSync プロトコルを介して Microsoft Exchange サーバーに接続されているユーザーのモバイルデバイスがあります。
Exchange モバイルデバイスサーバーの複数のインスタンスが、1 台の管理サーバーが管理する[標準モード]で実行されている場合、そのインスタンスを単一のドメイン内にインストールすることはできません。Exchange モバイルデバイスサーバーの複数のインスタンス(または、Exchange モバイルデバイスサーバーの複数のクラスター)が、ドメインフォレスト全体を含むように拡張されたスキャン範囲で[標準モード]で実行されている場合、および 1 台の管理サーバーに接続されている場合はいずれも、単一の Active Directory ドメインフォレスト内にインストールすることはできません。