新しいデバイスにソフトウェアをインストールする際、基準となるデバイスのハードディスクを複製する方法が一般的です。基準となるデバイスのハードディスク上でネットワークエージェントが標準モードで動作していると、次の問題が発生します:
新しいデバイス上に、ネットワークエージェントを含む基準ディスクイメージが導入されると、Kaspersky Security Center Web コンソール上ではそれらのデバイスが 1 つのデバイスとして表示されます。この問題は、管理サーバーが Kaspersky Security Center Web コンソール上でデバイスと記録を関連付けるために使用する内部データが、複製の結果として新しいデバイスで同一になるために発生します。
ネットワークエージェントのディスククローンモードを使用すると、複製後、Kaspersky Security Center Web コンソール上での新しいデバイスの表示の問題を回避できます。新しいデバイスに、ディスクを複製してネットワークエージェントとソフトウェアを導入する場合はこのモードを使用します。
ディスククローンモードでは、ネットワークエージェントは動作を継続しますが、管理サーバーには接続しません。ネットワークエージェントは、クローンモードを終了する時に、Kaspersky Security Center Web コンソール上で管理サーバーが複数のデバイスを単一の記録に関連付ける原因となる内部データを削除します。基準デバイスのイメージの複製が完了すると、新しいデバイスが Kaspersky Security Center Web コンソール上で正しく(個別の記録で)表示されます。
ネットワークエージェントのディスククローンモードの使用シナリオ
Klmover ユーティリティを使用したディスククローンモードの有効化および無効化
ネットワークエージェントのディスククローンモードを有効または無効にするには:
Klmover ユーティリティはネットワークエージェントのインストールフォルダーにあります。
klmover -cloningmode 1
ネットワークエージェントがディスククローンモードに切り替わります。
klmover -cloningmode
ユーティリティウィンドウに、ディスククローンモードが有効か無効かが表示されます。
klmover -cloningmode 0