ネットワークエージェントのディスククローンモード

新しいデバイスにソフトウェアをインストールする際、基準となるデバイスのハードディスクを複製する方法が一般的です。基準となるデバイスのハードディスク上でネットワークエージェントが標準モードで動作していると、次の問題が発生します:

新しいデバイス上に、ネットワークエージェントを含む基準ディスクイメージが導入されると、Kaspersky Security Center Web コンソール上ではそれらのデバイスが 1 つのデバイスとして表示されます。この問題は、管理サーバーが Kaspersky Security Center Web コンソール上でデバイスと記録を関連付けるために使用する内部データが、複製の結果として新しいデバイスで同一になるために発生します。

ネットワークエージェントのディスククローンモードを使用すると、複製後、Kaspersky Security Center Web コンソール上での新しいデバイスの表示の問題を回避できます。新しいデバイスに、ディスクを複製してネットワークエージェントとソフトウェアを導入する場合はこのモードを使用します。

ディスククローンモードでは、ネットワークエージェントは動作を継続しますが、管理サーバーには接続しません。ネットワークエージェントは、クローンモードを終了する時に、Kaspersky Security Center Web コンソール上で管理サーバーが複数のデバイスを単一の記録に関連付ける原因となる内部データを削除します。基準デバイスのイメージの複製が完了すると、新しいデバイスが Kaspersky Security Center Web コンソール上で正しく(個別の記録で)表示されます。

ネットワークエージェントのディスククローンモードの使用シナリオ

  1. 基準となるデバイスにネットワークエージェントをインストールします。
  2. ネットワークエージェントの管理サーバーへの接続を klnagchk ユーティリティを使用して確認します。
  3. ネットワークエージェントのディスククローンモードを有効にします。
  4. ソフトウェアとパッチをデバイスにインストールし、必要な回数再起動します。
  5. 基準デバイスのハードディスクを必要な数のデバイス上に複製します。
  6. 複製されたコピーは次の条件を満たす必要があります:
    1. デバイス名を変更する必要があります。
    2. デバイスを再起動する必要があります。
    3. ディスククローンモードを無効にする必要があります。

Klmover ユーティリティを使用したディスククローンモードの有効化および無効化

ネットワークエージェントのディスククローンモードを有効または無効にするには:

  1. ネットワークエージェントがインストールされた複製元デバイス上で klmover ユーティリティを実行します。

    Klmover ユーティリティはネットワークエージェントのインストールフォルダーにあります。

  2. ディスククローンモードを有効にするには、Windows コマンドプロンプトで次のコマンドを入力します:klmover -cloningmode 1

    ネットワークエージェントがディスククローンモードに切り替わります。

  3. ディスククローンモードの現在のステータスを要求するには、コマンドプロンプトで次のコマンドを入力します:klmover -cloningmode

    ユーティリティウィンドウに、ディスククローンモードが有効か無効かが表示されます。

  4. ディスククローンモードを無効にするには、ユーティリティのコマンドラインで次のコマンドを入力します:klmover -cloningmode 0

関連項目:

デバイスのイメージの取得とコピーを使用した導入

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