ネットワークエージェントがインストールされたデバイスへのアプリケーションのリモートインストール

プライマリ管理サーバー(またはそのセカンダリ管理サーバーのいずれか)に接続された操作可能なネットワークエージェントがデバイスにインストールされた場合、このデバイスのネットワークエージェントのアップグレードや、ネットワークエージェント経由でサポートされる任意のアプリケーションのインストール、アップグレード、削除が可能です。

このオプションは、リモートインストールタスクのプロパティで[ネットワークエージェントを使用する]をオンにすることができます。

このオプションをオンにすると、管理者によってインストール設定が定義されたインストールパッケージは、ネットワークエージェントと管理サーバー間の通信チャネルを経由して対象デバイスに送信されます。

管理サーバーの負荷を最適化し、管理サーバーとデバイス間のトラフィックを最小化するには、すべてのリモートネットワークまたはすべてのブロードキャストドメインでディストリビューションポイントを割り当てるのが適切な方法です(「ディストリビューションポイントについて」および「管理グループの構造の構築とディストリビューションポイントの割り当て」を参照)。この場合、インストールパッケージとインストーラーの設定は、ディストリビューションポイント経由で管理サーバーから対象デバイスに配布されます。

さらに、ディストリビューションポイントをインストールパッケージのブロードキャスト(マルチキャスト)配信に使用できるため、アプリケーション導入時のネットワークトラフィックを大幅に削減できます。

ネットワークエージェントと管理サーバー間の通信チャネルを経由してインストールパッケージを対象デバイスに送信する場合、送信の準備が整っているすべてのインストールパッケージは、/var/opt/kaspersky/klnagent_srv/1093/.working/ フォルダーにもキャッシュされます。複数の様々な種別の大規模インストールパッケージと、多数のディストリビューションポイントを使用する場合、このフォルダーのサイズは急増する可能性があります。

FTServer フォルダーからファイルを手動で削除することはできません。元のインストールパッケージが削除された場合、FTServer フォルダーから関連データが自動的に削除されます。

ディストリビューションポイントによって受信されたデータは、/var/opt/kaspersky/klnagent_srv/1103/ フォルダーに保存されます。

$FTClTmp フォルダーからファイルを手動で削除することはできません。このフォルダーのデータを使用するタスクが完了すると、このフォルダーの中身は自動的に削除されます。

インストールパッケージは、管理サーバーとネットワークエージェント間の通信チャネルを経由して、ネットワーク送信用に最適化されたフォーマットで中間リポジトリから配布されるため、各インストールパッケージの元のフォルダーに保存されたインストールパッケージへの変更は許可されていません。そのような変更は、管理サーバーによって自動的に登録されません。インストールパッケージのファイルを手動で変更する必要がある場合は、Kaspersky Security Center Web コンソールでインストールパッケージの設定を編集しなければなりません(ただし、このようなシナリオは回避することが推奨されます)。Kaspersky Security Center Web コンソールでインストールパッケージの設定を編集すると、対象デバイスへの送信準備が整っているキャッシュ内のパッケージイメージが、管理サーバーによってアップグレードされてしまいます。

サーバーは、リモートインストール中に ICMP エコー要求(ping コマンドと同じ)を対象デバイスに送信します。

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