Kaspersky Security Center による Light Agent for Linux のインストール

Kaspersky Security Center を使用して、管理者のワークステーションからリモートで Light Agent for Linux をインストールできます。

Kaspersky Security Center を使用して Light Agent for Linux をリモートインストールするには、Kaspersky Security Center 11 または 12 が必要です。Kaspersky Security Center 10 Service Pack 3 を使用している場合、コマンドラインを使用して Light Agent for Linux をローカルでインストールできます。

インストールは、リモートインストールウィザードまたはリモートインストールタスクを使用して実行されます(詳細については、Kaspersky Security Center のオンラインヘルプを参照してください)。

Light Agent for Linux をインストールする仮想マシンのオペレーティングシステムで fanotify 機能がサポートされていない場合、インストールを開始する前に、オペレーティングシステムカーネルのソースコードが既定のフォルダーに保存されていることと、コンパイルパッケージ(gcc、binutils、glibc、glibc-devel、make、ld)がインストールされていることを確認してください。

Light Agent for Linux とネットワークエージェントのインストール前に、仮想マシンで次の操作を実行する必要があります:

  1. クライアントアプリケーション(例:PuTTY など)を SSH プロトコル経由で仮想マシンに接続できるかどうかを確認する。

    仮想マシンに接続できない場合は、/etc/ssh/sshd_config ファイルで、次の設定が次のように指定されていることを確認します:

    PasswordAuthentication no

    ChallengeResponseAuthentication yes

    必要に応じて、/etc/ssh/sshd_config ファイルの設定の値を編集して保存し、「sudo service ssh restart」コマンドを使用して SSH サービスを再起動しました。

  2. 仮想マシンへの接続に使用するユーザーアカウントを指定して、そのアカウントに対して sudo のパスワードの入力が要求されないようにする。設定するには、次の操作を実行します:
    1. sudo visudo」コマンドを使用して、sudoers 設定ファイルを開きます。
    2. ファイルで次のように指定します:<ユーザー名> ALL = (ALL) NOPASSWD: ALL

      <ユーザー名> は、SSH プロトコル経由で仮想マシンに接続する時に使用するユーザーアカウントです。

    3. sudoers ファイルを保存して閉じます。
    4. 仮想マシンに SSH 経由で再接続し、「sudo whoami」コマンドを実行して、sudo サービスの実行でパスワードの入力が要求されないことを確認します。

リモートインストールでは、Light Agent for Linux と Kaspersky Security Center ネットワークエージェントのインストールに必要なパラメータを含んだインストールパッケージを使用します。このインストールパッケージは、Kaspersky Security コンポーネントのインストールウィザードで、Kaspersky Security MMC プラグインと Integration Server のインストール中に自動的に作成されます。インストールパッケージは、Kaspersky Security Center 管理コンソールツリーの[詳細] → [リモートインストール] → [インストールパッケージ]フォルダーに、「Kaspersky Security for Virtualization 5.1 Light Agent for Linux (5.1.X.X)」という名前で保存されます(「5.1.X.X」は製品のバージョン番号)。

Kaspersky Security コンポーネントのインストールウィザードで自動的に作成されたインストールパッケージを使用することも、手動でインストールパッケージを作成することもできます。

Light Agent for Linux と Kaspersky Security Center の配布キットに含まれているネットワークエージェントとの間には互換性がなく、両者を組み合わせての動作はサポートされていません。リモートインストールタスクを使用して Light Agent for Linux をインストールする場合は、タスク設定で[このアプリケーションと同時にネットワークエージェントをインストールする]を必ずオフにします。サポート対象のバージョンのネットワークエージェントは、Light Agent for Linux のインストールパッケージに含まれており、Light Agent for Linux のリモートインストールによって自動的にインストールされます。

仮想マシンにネットワークエージェントが存在するかどうかは、インストール前にチェックされます。Light Agent for Linux と互換性のないバージョンのネットワークエージェントがインストールされている場合、インストールはエラーで終了します。仮想マシンでネットワークエージェントを削除してから、Light Agent for Linux のリモートインストールをもう一度実行できます。

このセクションの内容:

Light Agent for Linux のインストールパッケージの作成

Light Agent for Linux のインストールパッケージのプロパティでのネットワークエージェントの設定の編集

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