このセクションでは、検証テストを実行して Kaspersky CyberTrace の機能を検証する方法について説明します。
マッチングプロセスの設定を編集する前に、必ず検証テストを実行してください。
検証テストについて
検証テストは、Kaspersky CyberTrace の機能を検証し、連携の正確さを確認するために使用される手順です。
このテストでは、Kaspersky CyberTrace サービスが Splunk からイベントを受信しているか、Splunk が Kaspersky CyberTrace サービスからイベントを受信しているか、Kaspersky CyberTrace サービスが正規表現を使用してイベントを正しく解析しているかどうかを検証します。
このセクションでは、既定の連携スキームにおける検証シナリオについて説明します(このスキームでは、Forwarder、Indexer、Search Head は単一のコンピューターにインストールされます)。ただし、構成パラメータに変更が加えられた後に、Kaspersky CyberTrace と SIEM ソリューションが正しく機能していることを確認するために、検証テストを使用することもできます。
検証テストファイル
ファイル %service_dir%/verification/kl_verification_test_cef.txt
は検証テストファイルです。このファイルには、URL、IP アドレス、ハッシュを含むイベントの集合が含まれます。
検証テストのシナリオ(要約)
検証テストを実行するには:
セルフテストは、Kaspersky CyberTrace App によって実行される自動フィードテストです。
検証テストのシナリオ
検証テストのシナリオは以下のステージで進みます:
ステージ 1。ログスキャナー設定情報ファイルでの Splunk Forwarder アドレスの指定
ログスキャナー設定情報ファイルの[Connection
]要素で、Splunk Forwarder がリッスンするアドレスとポートを指定します。
ステージ 2。検証ファイルの Splunk Forwarder への送信
ログスキャナーユーティリティを使用して、検証ファイルを Splunk Forwarder に送信する必要があります。
ファイルを送信する前に、Kaspersky CyberTrace サービスが実行中であることを確認します。
以下は、ファイル kl_verification_test_cef.txt
のコンテンツを Kaspersky CyberTrace サービスに送信するコマンドです:
./log_scanner -p ../verification/kl_verification_test_cef.txt
log_scanner.exe -p ..\verification\kl_verification_test_cef.txt
ログスキャナーからデータを受信すると、Splunk Forwarder はテスト結果を CyberTrace に送信します。検証ファイルの検知されたインジケーターが Splunk Forwarder に返送されます。Splunk Forwarder のアドレスは、Kaspersky CyberTrace の[Service settings]で指定されます。また、このアドレスは、Kaspersky CyberTrace のインストール中または再構成中に指定されます。
ステージ 3。検証テスト結果の確認
このステップでは、URL、IP アドレス、ハッシュが Kaspersky CyberTrace App によって適切に処理されているかを確認する必要があります。
検証に使用されるテストレコードの IP アドレスは、[Location of matched IPs]マップには表示されません。マップが適切に機能しているかを確認するには、Kaspersky CyberTrace データベースの他のレコードを使用することを推奨します。IP アドレスを含むレコードは、Kaspersky CyberTrace Web の[Indicators]タブで取得できます。
検証テストの結果を確認するには:
[Kaspersky CyberTrace Matches]ダッシュボードが開きます。
検証テスト結果は、使用するフィードによって異なります。次の表に、すべての製品版フィードが使用される場合の検証テストのターゲット数をまとめます。
検証テスト結果(製品版フィード)
使用されたフィード |
eventName の値 |
検知されたオブジェクト |
Malicious URL Data Feed |
KL_Malicious_URL |
http://fakess123.nu http://badb86360457963b90faac9ae17578ed.com |
Phishing URL Data Feed |
KL_Phishing_URL |
http://fakess123ap.nu http://e77716a952f640b42e4371759a661663.com |
Botnet C&C URL Data Feed |
KL_BotnetCnC_URL |
http://fakess123bn.nu http://a7396d61caffe18a4cffbb3b428c9b60.com |
IP Reputation Data Feed |
KL_IP_Reputation |
192.0.2.0 192.0.2.3 |
Malicious Hash Data Feed |
KL_Malicious_Hash_MD5 |
FEAF2058298C1E174C2B79AFFC7CF4DF 44D88612FEA8A8F36DE82E1278ABB02F C912705B4BBB14EC7E78FA8B370532C9 |
Mobile Malicious Hash Data Feed |
KL_Mobile_Malicious_Hash_MD5 |
60300A92E1D0A55C7FDD360EE40A9DC1 |
Mobile Botnet C&C URL Data Feed |
KL_Mobile_BotnetCnC_Hash_MD5 |
001F6251169E6916C455495050A3FB8D |
Mobile Botnet C&C URL Data Feed |
KL_Mobile_BotnetCnC_URL |
http://sdfed7233dsfg93acvbhl.su/steallallsms.php |
Ransomware URL Data Feed |
KL_Ransomware_URL |
http://fakess123r.nu http://fa7830b4811fbef1b187913665e6733c.com |
APT URL Data Feed |
KL_APT_URL |
http://b046f5b25458638f6705d53539c79f62.com |
APT Hash Data Feed |
KL_APT_Hash_MD5 |
7A2E65A0F70EE0615EC0CA34240CF082 |
APT IP Data Feed |
KL_APT_IP |
192.0.2.4 |
IoT URL Data Feed |
KL_IoT_URL |
http://e593461621ee0f9134c632d00bf108fd.com/.i |
ICS Hash Data Feed |
KL_ICS_Hash_MD5 |
7A8F30B40C6564EFF95E678F7C43346C |
次の表に、デモ用のフィードのみが使用される場合の検証テストのターゲット数をまとめます。
検証テスト結果(デモ用のフィード)
使用されたフィード |
eventName の値 |
検知されたオブジェクト |
DEMO Botnet_CnC_URL_Data_Feed |
KL_BotnetCnC_URL |
http://5a015004f9fc05290d87e86d69c4b237.com http://fakess123bn.nu |
DEMO IP_Reputation_Data_Feed |
KL_IP_Reputation |
192.0.2.1 192.0.2.3 |
DEMO Malicious_Hash_Data_Feed |
KL_Malicious_Hash_MD5 |
776735A8CA96DB15B422879DA599F474 FEAF2058298C1E174C2B79AFFC7CF4DF 44D88612FEA8A8F36DE82E1278ABB02F |
ステージ 4。セルフテストの実行
セルフテストは、Kaspersky CyberTrace App がルックアップスクリプトを使用して実行する自動フィードテストです。このテストの結果が正しいことを確認する必要があります。
セルフテストを実行するには:
[Kaspersky CyberTrace Status]ダッシュボードが開きます。
status
値を確認します:OK
、その他のフィードの値はすべて FALSE
でなければなりません。OK
でなければなりません。デモ用のフィードの値を含むその他の値はすべて、FALSE
でなければなりません。以下の図は、製品版フィードのセルフテスト結果の例です。この例では、すべての製品版フィードが使用されており、デモ用のフィードは使用されていません。デモ用のフィードの値は予想通り FALSE
です。
セルフテスト結果
ステージ 5(オプション)。検証テストの実行中に受信した Splunk のイベントの消去
検証テストの実行中に Kaspersky CyberTrace から受信した Splunk のイベントを消去するには:
main インデックスからのイベントを削除できるのは、can_delete ロールを持つユーザーアカウントのみです。このロールをユーザーアカウントに追加するには、Splunk メインメニューで[Settings]→[Roles]の順に選択します。
index="main" sourcetype="kl_cybertrace_events" | delete
スプリットボタンに別の名前が付いている場合は、そのスプリットボタンをクリックし、ドロップダウンリストで[All time]を選択します。
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