ステップ 2:Kaspersky CyberTrace サービスから RSA NetWitness へのイベントの送信

このセクションでは、Kaspersky CyberTrace サービスがイベントを RSA NetWitness に送信するように設定する手順について説明します。

Kaspersky CyberTrace サービスはイベントを Log Decoder サービスに送信することに留意してください。

Kaspersky CyberTrace サービスから RSA NetWitness にイベントを送信するには:

  1. Kaspersky CyberTrace Web の[Settings][Service]タブにおいて、[Service sends events to]テキストボックスで以下の値を指定します:

    [IP]:514

    ここで、[IP] は Kaspersky CyberTrace サービスがイベントを送信する Log Decoder サービスの IP アドレスです。

    複数の Log Decoder サービスが存在する場合、1 つの Log Decoder のみと連携します。

  2. Log Decoder が実行されているコンピューターのディレクトリ /etc/netwitness/ng/envision/etc/devices で、サブディレクトリ cybertrace を作成し、以下のファイルをディレクトリ %service_dir%/integration/rsa/cybertrace からサブディレクトリにコピーします:
    • cybertrace.ini

      このファイルは、Kaspersky CyberTrace サービスの宣言を含む RSA NetWitness 用の設定情報ファイルです。

    • v20_cybertracemsg.xml

      このファイルは、Kaspersky CyberTrace サービスから RSA NetWitness に送信されるイベントの解析ルールを含む設定情報ファイルです。内容についての説明は、このセクションの下部を参照してください。

    これらのファイルは、配布キットのディレクトリ integration/rsa/cybertrace にあります。

  3. Log Decoder を再起動します。

    再起動するには、[Services]ビューで、選択した Log Decoder の[Settings]スプリットボタン(RSA NetWitness の[Settings]スプリットボタン。)をクリックし、ドロップダウンリストで[Restart]を選択します。

  4. cybertrace サービスパーサーが RSA NetWitness でオンになっていることを確認します。

    次のように確認できます:

    1. RSA NetWitness のメニューで、[Administration]→[Services]の順に選択します。
    2. Services]グリッドで Log Decoder を選択し、[Actions]メニューで[View]→[Config]の順に選択します。
    3. Service Parsers Configuration]パネルで[cybertrace]を検索し、この行の[Config Value]フィールドがオンになっていることを確認します。

    RSA NetWitness の[Service Parsers Configuration]ウィンドウ。

    サービスパーサー構成グリッド

  5. Kaspersky CyberTrace サービスを再起動します。

    次のように kl_feed_service スクリプトを実行することで、Kaspersky CyberTrace サービスを再起動できます:

    systemctl restart cybertrace.service

    Kaspersky CyberTrace Web を使用して再起動することもできます。

連携ファイルの内容

ファイル v20_cybertracemsg.xml には、Kaspersky CyberTrace サービスから送信されたサービスイベントを解析するための以下のルールが含まれます:

alert=<action>,context=<msg>

ファイル v20_cybertracemsg.xml には、Kaspersky CyberTrace サービスから送信された検知イベントを解析するための以下の複数のルールが含まれます:

ファイル cybertrace.ini とファイル v20_cybertracemsg.xml のフィールドは、Kaspersky CyberTrace サービスから送信されたサービスイベントと検知イベントの以下の形式と対応しています:

<AlertFormat><![CDATA[<232>%CyberTrace:ALERT_EVENT alert=%Alert%,context=%RecordContext%]]></AlertFormat>

<232>%CyberTrace:MATCH_EVENT category=%Category%,detected=%MatchedIndicator%,url=%RE_URL%,hash=%RE_HASH%,dst=%DST_IP%,src=%SRC_IP%,dvc=%DeviceIp%,dev_name=%Device%,dev_action=%DeviceAction%,user=%UserName%,actF:%ActionableFields%,context=%RecordContext%

ファイル v20_cybertracemsg.xml では、Kaspersky CyberTrace サービスから送信されたイベントの形式は、[HEADER/content]要素と[MESSAGE/content]要素で提供されます。Log Decoder および Concentrator のインデックスファイルに、virusnameurlchecksumip.srcip.dst の各フィールドがあることを確認してください。[MESSAGE/content]要素における virusnameurlchecksumip.srcip.dst 以外のフィールドに関しては、Log Decoder と Concentrator のインデックスファイルで使用する場合もあれば、使用しない場合もあります。さらに、ファイル table-map-custom.xml 内のこれらの各フィールドで、flags 属性の値が None であることを確認してください。これらの条件のいずれかが満たされていない場合は、「RSA NetWitness のトラブルシューティング」を参照してください。

以下の各表では、ファイル v20_cybertracemsg.xml と kl_feed_service.conf で使用されるフィールドと、一方のファイルのフィールドと他方のファイルのフィールドがどのように対応しているかについて説明します。検知イベントで新しいフィールドを常時使用することを希望する場合は、担当のテクニカルアカウントマネージャー(TAM)にお問い合わせください。

以下の各表では、フィードとファイル v20_cybertracemsg.xml で使用される入力可能フィールドと、フィードのフィールドとファイルのフィールドがどのように対応しているかについて説明します:

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