バージョン 11.7.0 から、Kaspersky Endpoint Security for Windows には Kaspersky Endpoint Detection and Response Optimum ソリューション向けの組み込みエージェントが含まれるようになりました。EDR Optimum と連携するために Kaspersky Endpoint Agent を別途インストールする必要がなくなりました。Kaspersky Endpoint Agent のすべての機能は、Kaspersky Endpoint Security によって実行されます。
Kaspersky Endpoint Agent がインストールされているコンピューターに Kaspersky Endpoint Security を導入する場合は、Kaspersky Endpoint Detection and Response Optimum ソリューションと Kaspersky Endpoint Security は継続して連携します。また、Kaspersky Endpoint Agent はコンピューターから削除されます。Kaspersky Endpoint Security をバージョン 11.7.0 以降にアップデートすると、システムで同じ動作が発生します。
Kaspersky Endpoint Security は Kaspersky Endpoint Agent と互換性はありません。同じコンピューターにこれらの製品の両方をインストールすることはできません。
Kaspersky Endpoint Security が Kaspersky Endpoint Detection and Response Optimum の一部として機能するには、次の条件を満たしている必要があります:
EDR Optimum で[KES + KEA]設定から[KES + 組み込みエージェント]に移行する手順
EDR Optimum コンポーネントは、Kaspersky Endpoint Security の Web プラグインのバージョン 11.7.0 以降を使用して管理できます。
Kaspersky Endpoint Agent の設定を Kaspersky Endpoint Security for Windows に移行します。そのためには、Web コンソールの Kaspersky Endpoint Agent からの移行ウィザードを使用します。
Web コンソールで Kaspersky Endpoint Agent から Kaspersky Endpoint Security にポリシーおよびタスクの設定を移行する方法
共通の Kaspersky Endpoint Detection and Response Optimum または Kaspersky Optimum Security ライセンスを使用して Kaspersky Endpoint Security for Windows および Kaspersky Endpoint Agent をアクティベートした場合は、本製品をバージョン 11.7.0 以降にアップグレードした後に EDR Optimum 機能は自動的にアクティベートされます。追加で操作する必要はありません。
スタンドアロンの Kaspersky Endpoint Detection and Response Optimum アドオンのライセンスを使用して EDR Optimum 機能をアクティベートした場合は、EDR Optimum のライセンスが Kaspersky Security Center リポジトリに追加されていて、ライセンスの自動配信機能が有効になっていることを確認してください。本製品をバージョン 11.7.0 以降にアップグレードした後に、EDR Optimum 機能が自動的にアクティベートされます。
Kaspersky Endpoint Detection and Response Optimum または Kaspersky Optimum Security ライセンスを使用して Kaspersky Endpoint Agent をアクティベートしており、別のライセンスを使用して Kaspersky Endpoint Security for Windows をアクティベートしていた場合、Kaspersky Endpoint Security for Windows のライセンスを共通の Kaspersky Endpoint Detection and Response Optimum または Kaspersky Optimum Security のライセンスで置き換える必要があります。ライセンスは[ライセンスの追加]タスクを使用して置き換えることができます。
製品のインストールまたはアップグレード中に EDR Optimum 機能を移行するには、リモートインストールタスクの使用を推奨します。リモートインストールタスクを作成する場合、インストールパッケージの設定で EDR Optimum コンポーネントを選択する必要があります。
次の方法で本製品をアップグレードすることもできます:
Kaspersky Endpoint Agent がインストールされているコンピューターに Kaspersky Endpoint Security をインストールする場合、コンポーネントの自動選択がサポートされます。自動選択されるコンポーネントは、本製品のアップグレードを実行するユーザーアカウントの権限により異なります。
Kaspersky Endpoint Security をシステムアカウント(SYSTEM)で EXE または MSI ファイルを使用してアップグレードする場合は、Kaspersky Endpoint Security にはカスペルスキーソリューションの現在のライセンスへのアクセス権が付与されます。そのため、たとえばコンピューターに Kaspersky Endpoint Agent がインストールされており、EDR Optimum ソリューションがアクティベートされていた場合、Kaspersky Endpoint Security のインストーラーは自動的にコンポーネントのセットを構成して EDR Optimum コンポーネントを選択します。これにより、Kaspersky Endpoint Security は組み込みエージェントを使用するよう切り替えられ、Kaspersky Endpoint Agent は削除されます。通常、システムアカウント (SYSTEM) を使用した MSI インストーラーの実行は、カスペルスキーのアップデートサービス経由または Kaspersky Security Center 経由でのインストールパッケージの配信時などに行われます。
権限のないユーザーアカウントで MSI ファイルを使用して Kaspersky Endpoint Security をアップグレードすると、Kaspersky Endpoint Security にはカスペルスキーソリューションの現在のライセンスへのアクセス権が付与されません。この場合、Kaspersky Endpoint Security は Kaspersky Endpoint Agent 構成に基づいて、コンポーネントを選択します。それから、Kaspersky Endpoint Security は組み込みエージェントを使用するよう切り替えられ、Kaspersky Endpoint Agent は削除されます。
Kaspersky Endpoint Security は、コンピューターを再起動することなくアップグレードをサポートします。ポリシーのプロパティで製品のアップグレードモードを選択できます。
製品のインストール後またはアップグレード後に、Kaspersky Security Center コンソールでコンピューターに「緊急」ステータスが表示されている場合: