MDR の KEA から KES への移行ガイド

バージョン 11.6.0 から、Kaspersky Endpoint Security for Windows には Kaspersky Managed Detection and Response ソリューション向けの組み込みエージェントが含まれるようになりました。MDR と連携するために Kaspersky Endpoint Agent を別途インストールする必要がなくなりました。Kaspersky Endpoint Agent のすべての機能は、Kaspersky Endpoint Security によって実行されます。

Kaspersky Endpoint Agent がインストールされているコンピューターに Kaspersky Endpoint Security を導入する場合は、Kaspersky Managed Detection and Response ソリューションと Kaspersky Endpoint Security は継続して連携します。また、Kaspersky Endpoint Agent はコンピューターから削除されます。Kaspersky Endpoint Security をバージョン 11.6.0 以降にアップデートすると、システムで同じ動作が発生します。

Kaspersky Endpoint Security は Kaspersky Endpoint Agent と互換性はありません。同じコンピューターにこれらの製品の両方をインストールすることはできません。

Kaspersky Endpoint Security が Kaspersky Managed Detection and Response の一部として機能するには、次の条件を満たしている必要があります。

MDR で[KES + KEA]設定から[KES + 組み込みエージェント]に移行する手順

  1. Kaspersky Endpoint Security の管理プラグインのアップグレード

    MDR コンポーネントは、Kaspersky Endpoint Security の管理プラグインのバージョン 11.6 以降を使用して管理できます。使用している Kaspersky Security Center コンソールの種類に応じて、管理コンソール (MMC) で管理プラグインをアップデートするか、Web コンソールで Web プラグインをアップデートします。

  2. ポリシーおよびタスクの移行

    Kaspersky Endpoint Agent の設定を Kaspersky Endpoint Security for Windows に移行します。次の設定方法があります:

    • Kaspersky Endpoint Agent から Kaspersky Endpoint Security への移行ウィザード。Kaspersky Endpoint Agent から Kaspersky Endpoint Security への移行ウィザードは、Web コンソールでのみ動作します。

      Web コンソールで Kaspersky Endpoint Agent から Kaspersky Endpoint Security にポリシーおよびタスクの設定を移行する方法

    • 標準ポリシーとタスクの一括置換ウィザード。ポリシーとタスクの一括変換ウィザードは、管理コンソール (MMC) でのみ使用可能です。ポリシーとタスクの一括変換ウィザードについて詳しくは、Kaspersky Security Center のオンラインヘルプを参照してください。
  3. MDR 機能のライセンス

    Kaspersky Managed Detection and Response ソリューションの一部として Kaspersky Endpoint Security をアクティベートするには、Kaspersky Managed Detection and Response のアドオンの個別のライセンスが必要です。ライセンスは[ライセンスの追加]タスクを使用して置き換えることができます。結果として、Kaspersky Endpoint Security および Kaspersky Managed Detection and Response の 2 種類のライセンスが本製品に追加されることになります。

  4. Kaspersky Endpoint Security のインストールまたはアップグレード

    製品のインストールまたはアップグレード中に MDR 機能を移行するには、リモートインストールタスクの使用を推奨します。リモートインストールタスクを作成する場合、インストールパッケージの設定で MDR コンポーネントを選択する必要があります。

    次の方法で本製品をアップグレードすることもできます:

    • Kaspersky Update サービスを使用する。
    • クライアントデバイスのローカルで、インストールウィザードを使用する。

    Kaspersky Endpoint Agent がインストールされているコンピューターに Kaspersky Endpoint Security をインストールする場合、コンポーネントの自動選択がサポートされます。自動選択されるコンポーネントは、本製品のアップグレードを実行するユーザーアカウントの権限により異なります。

    Kaspersky Endpoint Security をシステムアカウント(SYSTEM)で EXE または MSI ファイルを使用してアップグレードする場合は、Kaspersky Endpoint Security にはカスペルスキーソリューションの現在のライセンスへのアクセス権が付与されます。そのため、コンピューターに Kaspersky Endpoint Agent がインストールされており、MDR ソリューションがアクティベートされている場合、Kaspersky Endpoint Security のインストーラーは自動的にコンポーネントのセットを構成して MDR コンポーネントを選択します。これにより、Kaspersky Endpoint Security は組み込みエージェントを使用するよう切り替えられ、Kaspersky Endpoint Agent は削除されます。通常、システムアカウント (SYSTEM) を使用した MSI インストーラーの実行は、カスペルスキーのアップデートサービス経由または Kaspersky Security Center 経由でのインストールパッケージの配信時などに行われます。

    権限のないユーザーアカウントで MSI ファイルを使用して Kaspersky Endpoint Security をアップグレードすると、Kaspersky Endpoint Security にはカスペルスキーソリューションの現在のライセンスへのアクセス権が付与されません。この場合、Kaspersky Endpoint Security は、Kaspersky Endpoint Agent のコンポーネントの組み合わせに基づいて、自動的にコンポーネントを選択します。それから、Kaspersky Endpoint Security は組み込みエージェントを使用するよう切り替えられ、Kaspersky Endpoint Agent は削除されます。

    Kaspersky Endpoint Security は、コンピューターを再起動することなくアップグレードをサポートします。ポリシーのプロパティで製品のアップグレードモードを選択できます。

  5. 本製品の動作の確認

    製品のインストール後またはアップグレード後に、Kaspersky Security Center コンソールでコンピューターに「緊急」ステータスが表示されている場合:

    • コンピューターにネットワークエージェントのバージョン 13.2 以降がインストールされていることを確認します。
    • 組み込みエージェントの動作状態は製品コンポーネントのステータスレポートで表示できます。コンポーネントのステータスが「未インストール」となっている場合は、コンポーネントの変更タスクを使用してコンポーネントをインストールしてください。コンポーネントのステータスが「ライセンスに含まれていません」となっている場合は、組み込みエージェント機能をアクティベートしていることを確認してください
    • Kaspersky Endpoint Security for Windows の新しいポリシーで Kaspersky Security Network に関する声明に同意していることを確認してください。
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