サイレントモードでの管理サーバーのインストール

管理サーバーは、サイレントモード、つまりインストール設定を対話的に入力することなくインストールすることができます。

ローカルデバイスにサイレントモードで管理サーバーをインストールするには:

  1. 使用許諾契約書をお読みください。以下のコマンドは、使用許諾契約書の内容を理解して条項に同意する場合にのみ使用してください。
  2. プライバシーポリシーをお読みください。以下のコマンドは、プライバシーポリシーに従ってデータが処理されて送信されること(第三国への送信を含む)を理解し、同意する場合にのみ使用してください。
  3. 次のコマンドを実行します:

    setup.exe /s /v"DONT_USE_ANSWER_FILE=1 EULA=1 PRIVACYPOLICY=1 <セットアップパラメータ>"

ここで、<セットアップパラメータ> には、パラメータとその対応する値をスペースで区切って指定します(例:PARAM1=PARAM1VAL PARAM2=PARAM2VAL)。Setup.exe ファイルは Server フォルダーにあり、これは Kaspersky Security Center 配布キットに含まれています。

管理サーバーをサイレントモードでインストールする時に使用できるパラメータの名前とその値を下の表に示します。

サイレントモードでの管理サーバーのインストールのパラメータ

 

パラメータ名

パラメータの説明

設定可能な値

EULA

使用許諾契約書の条項の同意。

  • 1 – 使用許諾契約書の内容をすべて確認し、理解した上で条項に同意します。
  • その他の値または値なし – 使用許諾契約書に同意しません(インストールは実行されません)。

PRIVACYPOLICY

プライバシーポリシーの条項の同意。

  • 1 – プライバシーポリシーに従ってデータが処理されて送信されること(第三国への送信を含む)を理解しました。プライバシーポリシーの内容をすべて確認し、理解した上で同意します。
  • その他の値または値なし – プライバシーポリシーの条項に同意しません(インストールは実行されません)。

INSTALLATIONMODETYPE

管理サーバーのインストールの種別

  • Standard – 標準インストール
  • Custom – カスタムインストール

INSTALLDIR

管理サーバーのインストールフォルダーへのパス

文字列値

ADDLOCAL

インストールする管理サーバーのコンポーネントのリスト(カンマで区切ります)

CSAdminKitServer, NAgent, CSAdminKitConsole, NSAC, MobileSupport, KSNProxy, SNMPAgent, GdiPlusRedist, Microsoft_VC90_CRT_x86, Microsoft_VC100_CRT_x86

管理サーバーの適切なインストールに最小限必要なコンポーネントは次の通りです:

ADDLOCAL=CSAdminKitServer, CSAdminKitConsole, KSNProxy, Microsoft_VC90_CRT_x86, Microsoft_VC100_CRT_x86

NETRANGETYPE

ネットワークの規模(ネットワーク上のデバイスの台数)

  • NRT_1_100:デバイスが 1 ~ 100 台
  • NRT_100_1000:デバイスが 101 ~ 1000 台
  • NRT_GREATER_1000:デバイスが 1000 台以上

SRV_ACCOUNT_TYPE

管理サーバーをサービスとして実行するアカウントを指定するモード

  • SrvAccountDefault – アカウントを自動的に作成する。
  • SrvAccountUser – アカウントを手動で指定する。この場合は、SERVERACCOUNTNAME および SERVERACCOUNTPWD パラメータの値を指定する必要があります。

SERVERACCOUNTNAME

管理サーバーをサービスとして実行するアカウントの名前。SRV_ACCOUNT_TYPE=SrvAccountUser の場合は、パラメータの値を指定する必要があります。

文字列値

SERVERACCOUNTPWD

サービスとして管理サーバーを開始する場合に使用するアカウントのパスワード。SRV_ACCOUNT_TYPE=SrvAccountUser の場合は、パラメータの値を指定する必要があります。

文字列値

SERVERCER

管理サーバー証明書の鍵のサイズ(ビット)

  • 1 – 管理サーバー証明書の鍵のサイズは 2,048 ビット
  • 値なし – 管理サーバー証明書の鍵のサイズは 1024 ビット

DBTYPE

管理サーバーのデータベースを保管するために使用されるデータベースの種別

このパラメータは必須です。

  • MySQL – MySQL データベースまたは MariaDB データベースを使用するこの場合は、MYSQLSERVERNAMEMYSQLSERVERPORTMYSQLDBNAMEMYSQLACCOUNTNAME、および MYSQLACCOUNTPWD パラメータの値を指定する必要があります。
  • MSSQL – Microsoft SQL Server (SQL Express) データベースを使用するこの場合は、MSSQLSERVERNAMEMSSQLDBNAME および MSSQLAUTHTYPE パラメータの値を指定する必要があります。
  • POSTGRES – PostgreSQL または Postgres Pro データベースを使用するこの場合は、POSTGRESSERVERNAMEPOSTGRESSERVERPORTPOSTGRESDBNAMEPOSTGRESACCOUNTNAME、および POSTGRESACCOUNTPWD パラメータの値を指定する必要があります。

MYSQLSERVERNAME

SQL サーバーの名前。DBTYPE=MySQL の場合は、パラメータの値を指定する必要があります。

文字列値

MYSQLSERVERPORT

SQL サーバーに接続するためのポートの番号。DBTYPE=MySQL の場合は、パラメータの値を指定する必要があります。

数値

MYSQLDBNAME

管理サーバーのデータを保管するために作成されるデータベースの名前。DBTYPE=MySQL の場合は、パラメータの値を指定する必要があります。

文字列値

MYSQLACCOUNTNAME

データベースに接続するためのアカウントの名前。DBTYPE=MySQL の場合は、パラメータの値を指定する必要があります。

文字列値

MYSQLACCOUNTPWD

データベースに接続するためのアカウントのパスワード。DBTYPE=MySQL の場合は、パラメータの値を指定する必要があります。

文字列値

MSSQLSERVERNAME

SQL サーバーの名前。DBTYPE=MSSQL の場合は、パラメータの値を指定する必要があります。

文字列値

MSSQLDBNAME

データベースの名前。DBTYPE=MSSQL の場合は、パラメータの値を指定する必要があります。

文字列値

MSSQLAUTHTYPE

SQL サーバーへの接続時の認証方法。DBTYPE=MSSQL の場合は、パラメータの値を指定する必要があります。

  • Windows – Microsoft Windows 認証モード。
  • SQLServer – SQL サーバー認証モード。この場合は、MSSQLACCOUNTNAME および MSSQLACCOUNTPWD パラメータの値を指定する必要があります。

MSSQLACCOUNTNAME

SQL サーバーに接続するためのアカウントの名前。MSSQLAUTHTYPE=SQLServer の場合は、パラメータの値を指定する必要があります。

文字列値

MSSQLACCOUNTPWD

SQL サーバーに接続するためのアカウントのパスワード。MSSQLAUTHTYPE=SQLServer の場合は、パラメータの値を指定する必要があります。

文字列値

CREATE_SHARE_TYPE

共有フォルダーを指定する方法

  • Create – 新しい共有フォルダーを作成する。この場合は、SHARELOCALPATH および SHAREFOLDERNAME パラメータの値を指定する必要があります。
  • ChooseExisting – 既存のフォルダーを選択します。この場合は、EXISTSHAREFOLDERNAME パラメータの値を指定する必要があります。

SHARELOCALPATH

ローカルフォルダーの完全パス。次の場合は、パラメータの値を指定する必要があります:

CREATE_SHARE_TYPE=Create

文字列値

SHAREFOLDERNAME

共有フォルダーのネットワーク名。CREATE_SHARE_TYPE=Create の場合は、パラメータの値を指定する必要があります。

文字列値

EXISTSHAREFOLDERNAME

既存の共有フォルダーの完全パス。

CREATE_SHARE_TYPE=ChooseExisting の場合は、パラメータの値を指定する必要があります。

文字列値

SERVERPORT

管理サーバーに接続するためのポート番号

数値

SERVERSSLPORT

SSL プロトコルを使用した管理サーバーへの暗号化接続用ポートの番号。

数値

SERVERADDRESS

管理サーバーアドレス

文字列値

MOBILESERVERADDRESS

モバイルデバイスの接続に使用する管理サーバーのアドレス。

文字列値

 

管理サーバーのセットアップパラメータの詳細については、「カスタムインストール」セクションを参照してください。

関連項目:

主要なインストールシナリオ

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