管理サーバーのカスタム証明書を割り当てることができます。目的の例として、企業で使用する既存の公開鍵インフラストラクチャ(PKI)との連携の改善、証明書フィールドのカスタム設定などがあります。管理サーバーのインストール直後、かつクイックウィザードの終了前に、証明書を置換することを推奨します。
管理サーバー証明書の最大有効期間は 397 日以下である必要があります。
必須条件
新規の証明書は、PKCS#12 形式(たとえば、組織の PKI を使用)で作成し、信頼する認証局(CA)で発行する必要があります。また、新規の証明書には、チェーンの全体と秘密鍵を含め、それらを拡張子 pfx または p12 のファイルに保管する必要があります。その新規の証明書は、次の表にリストされた要件を満たす必要があります。
管理サーバー証明書の要件
証明書の種別 |
要件 |
---|---|
共通証明書、予備の共通証明書(「C」「CR」) |
最短鍵長:2048 Basic Constraints(基本制約):
Key Usage(鍵用途):
Extended Key Usage(EKU:拡張鍵用途):サーバー認証、クライアント認証。EKU は任意ですが、証明書に含まれる場合、サーバーとクライアントの認証データは EKU で指定されている必要があります。 |
モバイルデバイス用証明書、モバイルデバイス用の予備の証明書(「M」「MR」) |
最短鍵長:2048 Basic Constraints(基本制約):
Key Usage(鍵用途):
Extended Key Usage(EKU:拡張鍵用途):サーバー認証。EKU は任意ですが、証明書に含まれる場合、サーバーの認証データは EKU で指定されている必要があります。 |
自動生成されたユーザー証明書用の CA 証明書(「MCA」) |
最短鍵長:2048 Basic Constraints(基本制約):
Key Usage(鍵用途):
Extended Key Usage(EKU:拡張鍵用途):クライアント認証。EKU は任意ですが、証明書に含まれる場合、クライアントの認証データは EKU で指定されている必要があります。 |
パブリック CA によって発行された証明書には、証明書署名の許可がありません。このような証明書を使用するには、ネットワークのディストリビューションポイントまたは接続ゲートウェイに、ネットワークエージェントのバージョン 13 以降がインストールされていることを確認してください。そうしないと、署名の許可なしに証明書を使用できなくなります。
実行するステップ
管理サーバー証明書の指定は段階的に進行します。
この目的のために、コマンドラインで klsetsrvcert ユーティリティを使用します。
証明書を置換すると、以前 SSL を介して管理サーバーに接続したすべてのネットワークエージェントの接続が切断され、「管理サーバー証明書エラー」が返されます。新しい証明書を指定して接続を復元するには、コマンドラインで klmover ユーティリティを使用します。
証明書を置き換えた後、Kaspersky Security Center Web コンソールの設定でこれを指定します。この操作を実行しない場合、Kaspersky Security Center Web コンソールは管理サーバーに接続できなくなります。
結果
このシナリオを終了すると、管理サーバー証明書が置換され、管理対象デバイスのネットワークエージェントでサーバーが認証されます。