SVM および SVM 上のネットワークエージェントのトレースファイル

SVM の動作時に、SVM 上で次のトレースファイルを作成できます：

• Protection Server のトレースファイル（ScanServer.log）。

  ファイル名には、ファイルの作成日時が含まれます。概要情報以外にも、このファイルには次の情報を保存できます：

  • 保護対象仮想マシン上のファイルへのパス（この情報がパスの一部である場合は、姓と名を含む個人データが含まれる場合があります）。
  • ファイル名に含まれている、OS にログインするために使用したユーザーアカウント名。
  • 検出されたオブジェクトの名前に含まれている、アカウント名およびパスワードを含むメールアドレスまたは URL。
  • SVM を Integration Server に接続する設定。
    • 接続に使用されるユーザーアカウントのパスワード（パスワードがトレースファイルに記録されるかどうかは、設定情報ファイル ScanServer.conf の設定によって制御されます）。
    • 接続を確立するための証明書と証明書のフィンガープリント。
  • SVM によって送受信される HTTP リクエストのヘッダーと本文。
  • Light Agent の SVM への接続に関する情報：
    • SVM の固有 ID
    • Light Agent がインストールされた仮想マシンの OS の一意な識別子および情報
    • Light Agent が SVM に接続した時間
    • Light Agent コンポーネントのリストおよびステータス
    • Light Agent のローカライズに関する情報
  • 保護対象仮想マシンの IP アドレス
  • ライセンスキーの所有者の連絡先情報およびその他のライセンスの情報（連絡先情報が特定の個人に属する場合は個人データが含まれる場合があります）。
  • 使用されている定義データベースに関する情報。

  ScanServer.log トレースファイルを作成できます：

  • SVMの /etc/opt/kaspersky/la/ ディレクトリにある ScanServer.conf 設定情報ファイルを使用します
  • Protection Server ポリシー

  ScanServer.log トレースファイルを Protection Server ポリシーで作成します：

  1. Protection Server ポリシーの追加設定の表示を有効にします。既定では、追加の設定は表示されません。
  2. ポリシーの［詳細設定］セクションでトレースのレベルを設定し、変更を適用します。

     必要なトレースレベルをテクニカルサポートスタッフに明確にすることを推奨します。

  作成されたファイルは、/var/log/kaspersky/la/ ディレクトリに配置されます。

• boot_config.log トレースファイル

  このファイルには、SVM の最初の起動時用のスクリプトのコマンドの実行結果が含まれます。

  boot_config.log トレースファイルが自動的に生成されます。

  作成されたファイルは、/var/log/kaspersky/la/ ディレクトリに配置されます。

• wdserver.log トレースファイル

  このファイルには、watchdog サービス（wdserver）の動作中に発生したイベントに関する情報が記録されます。ファイルには概要情報が含まれます。

  wdserver.log トレースファイルが自動的に生成されます。

  作成されたファイルは、/var/log/kaspersky/la/ ディレクトリに配置されます。

• SnmpTool.log トレースファイル

  このファイルには、SNMP サービス（SnmpTool）の動作中に発生したイベントに関する情報が記録されます。ファイルには概要情報が含まれます。

  SVM の /etc/opt/kaspersky/la/ フォルダにある SnmpTool.conf 設定情報ファイルを使用して、SnmpTool.log トレースファイルを作成できます。

  作成されたファイルは、/var/log/kaspersky/la/ ディレクトリに配置されます。

• SVM にインストールされた Kaspersky Security Center ネットワークエージェントのトレースファイル

  このファイルには、Kaspersky Security Center 接続モジュールの動作中に発生したイベントに関する情報が記録されます。ファイルには次の情報を保存できます：

  • Light Agent と Protection Server の間の接続の保護：
    • 接続を確立するための暗号化済み証明書。
    • 暗号化された秘密鍵。
  • 使用されているアカウントの暗号化されたパスワード。
  • ポリシーとタスクの設定。
  • ライセンスの情報（個人データが含まれる可能性があります）。
  • ネットワークエージェントファイルへのパス。

  ネットワークエージェントのトレースファイルの作成には、専用のスクリプトが使用されます。詳細は、テクニカルサポートにお問い合わせください。

  作成されたファイルは、/var/log/kaspersky/la/ ディレクトリに配置されます。

• SVM 設定情報トレースファイル

  SVM 設定情報トレースファイル：config.log, results-*.log, configure-*.log, klnagchk-*.log, klnagchk-*.trace.log。

  ファイル config.log と results-*.log には、SVM 設定コマンドに関する次の情報が含まれる場合があります：

  • コマンドが実行された時刻
  • コマンド
  • 実行結果
  • コマンド出力

  configure-*.log ファイルには、SVM 設定コマンドのトレース結果（SVM 名、Kaspersky Security Center 管理サーバーがインストールされているデバイスの名前とアドレスを含む）が含まれる場合があります。

  klnagchk-*.log ファイルには、klnagchk コマンドの実行に関する情報（SVM 名、Kaspersky Security Center 管理サーバーがインストールされている端末の名前とアドレスなど）が含まれる場合があります。

  klnagchk-*.trace.log ファイルには、klnagchk コマンドのトレース結果（SVM 名、Kaspersky Security Center 管理サーバーがインストールされているデバイスの名前とアドレスを含む）が含まれる場合があります。

  作成されたすべての SVM の設定情報トレースファイルは、ディレクトリ /var/log/kaspersky/la/ に保存されます。

• SVM モジュールアップデートトレースファイル

  SVM 設定情報トレースファイル：autopatch.log、*-install.log。

  これらのファイルには、モジュールアップデートの手動または自動インストールに関する情報が記録されます。

  作成されたファイルは、/var/log/kaspersky/la/ ディレクトリに配置されます。

SVM 上のレースファイルディレクトリへのアクセスは制限されています：

• ディレクトリ /var/log/kaspersky/la/ にアクセスするには管理者権限が必要です。
• ディレクトリ /var/opt/kaspersky/klconfig へのアクセスには管理者権限が必要です。ユーザーアカウントには読み取り専用アクセス権があります。

トレースファイルを保存する既定のディレクトリを変更した場合、Kaspersky Security はトレースファイルへのアクセスを制御しません。不正アクセスから情報を保護することを推奨します。

トレースファイルの作成と設定について詳細は、テクニカルサポートの担当者に問い合わせてください。

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