デバイスコントロールコンポーネントは、クライアントデバイスに搭載または接続されたデバイス(例:ハードディスク、カメラ、Wi-Fi モジュールなど)へのユーザーアクセスを管理します。アクセス管理では、外部デバイスの接続時に感染からクライアントデバイスを保護したり、データの消失や漏洩を防止したりできます。
デバイスコントロールコンポーネントは、Kaspersky Endpoint Security の起動時に既定で自動的に有効になります。
デバイスコントロールは、ユーザーアクセスを次のレベルで管理します:
アクセスモードが[ルール別]に設定されているデバイスで操作を実行しようとした時にアクセス時にアクティブなルールが存在しない場合、操作はブロックされます。
たとえば、USB 経由で接続されているすべてのデバイスへのアクセスが拒否される場合があります。
既定では、すべてのデバイスの種別に対して「接続バスアクセスモードに依存する」が選択されています。接続バスに対してアクセス許可モードが選択されています。デバイスコントロールは、それに応じてユーザーにすべてのデバイスへの完全なアクセスを許可します。
デバイスコントロールを初めて有効にすると、既知のデバイスまたはバスタイプの検知されたすべてのデバイスに対して DeviceAllowed イベントが生成されます。これらのデバイスの管理設定が変更されない限り、後続のコンポーネントの実行時に繰り返しイベントが生成されることはありません。
デバイスコントロールが無効になっている場合、アプリケーションはブロックされているデバイスへのアクセスのブロックを解除します。
デバイスコントロールはシステムドライブをブロックしません。アプリケーションがシステムドライブを自動的に検出できない場合、デバイスコントロールコンポーネントはエラーで終了します。
システムデバイスドライバーを介してデバイスの種別または接続バスによってデバイスをブロックすることには、Linux カーネル 3.10、5.14、5.15、5.17、6.1、6.8 では対応していません。これらのカーネルとルールによるアクセスモードでは、ファイルのオープンとディレクトリの読み取り(つまり、ファイルとディレクトリの名前の取得)のみがブロックされます。fanotify をサポートしていないシステムでは、ディレクトリの読み取りのブロックにも対応していません。
デバイスコントロールを有効、無効、および設定できます:
コマンドライン経由でアプリケーションを管理している場合は、クライアントデバイスで kesl-control --get-device-list
を実行することで、接続されているデバイスの ID を表示できます。
Kaspersky Security Center 経由でアプリケーションを管理している場合、クライアントデバイスにインストールまたは接続されているデバイスに関する情報を管理サーバーに送信できます。情報共有は既定で有効になっています。
デバイスに関する情報は、クライアントデバイスが現在のポリシーの制御下にあり、ネットワークエージェントと同期されている場合に転送されます(ネットワークエージェントのポリシーのプロパティで指定された頻度で実行され、既定では 15 分ごとに実行されます)。
アプリケーションの全般設定で、スキャン中のファイルへのアクセスのブロックが無効になっている場合、デバイスアクセススケジュールを使用してデバイスへのアクセスをブロックすることはできません。
デバイスコントロールはマウントポイントの除外を無視します。除外ポイントにマウントされたデバイスへのアクセスは、デバイスコントロール設定で制限できます。