感染したファイルのデータの一部が、駆除中に失われることがあります。駆除後にファイルの一部または全部にアクセスできなくなった場合は、バックアップコピーから元のファイルの復元を試みることができます。
バックアップコピーとは、危険なオブジェクトのコピーで、オブジェクトを駆除または削除するときに隔離領域に作成されます。
隔離とは、駆除の過程で削除または変更されたファイルのバックアップを保存する専用領域です。隔離の主な機能は、元のファイルをいつでも復元できるようにすることです。隔離内のファイルは特別な形式で保存されているため、危険性はありません。
隔離には、ウイルスなどのコンピュータのセキュリティへの脅威に感染した可能性があるファイルや、検知時に駆除できなかったオブジェクトも保存されます。
感染の可能性があるオブジェクトとは、ウイルスなどのコンピュータのセキュリティに対する脅威またはその亜種に感染している可能性があるファイルです。
「感染の可能性がある」というステータスは、次のような場合にファイルに割り当てられることがあります:
カスペルスキー インターネット セキュリティの定義データベースには、Kaspersky Lab ですでに分析された脅威の情報が含まれています。この脅威の亜種に関する情報がまだ定義データベースに含まれていない場合、この亜種に感染したオブジェクトは感染の可能性があるオブジェクトとして分類され、このような感染に最も類似する脅威が示されます。
感染の可能性があるファイルは、ファイル保護によって検知され、隔離へ移動されます。また、スキャンの実行中にも、同様の処理が実行されることがあります。
カスペルスキー インターネット セキュリティは、感染の可能性があるファイルを隔離に移動するとき、そのファイルを現在のフォルダから削除して隔離に保存します。
ファイルのバックアップコピーを隔離から復元したり、削除したりできます。
既定では、ファイルは隔離に 30 日間保存されます。30 日を過ぎると、ファイルは削除されます。隔離にファイルを保存しておく最大期限を変更することもできますし、上限をなくすこともできます。
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