[ディストリビューションポイントのリポジトリにアップデートをダウンロード]タスクの作成
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[ディストリビューションポイントのリポジトリにアップデートをダウンロード]タスクは Windows を実行しているディストリビューションポイントデバイスでのみ使用できます。Linux または macOS を実行しているディストリビューションポイントデバイスでは、カスペルスキーのアップデートサーバーからアップデートをダウンロードできません。
[ディストリビューションポイントのリポジトリにアップデートをダウンロード]タスクの対象範囲に Linux または macOS を実行しているデバイスが 1 台以上含まれている場合、すべての Windows デバイスでタスクが正常に完了した場合でも、タスクには「失敗」ステータスが付与されます。
[ディストリビューションポイントのリポジトリにアップデートをダウンロード]タスクを管理グループに対して作成できます。このタスクは、指定の管理グループ内のディストリビューションポイントに対して実行されます。
このタスクの使用例としては、管理サーバーとディストリビューションポイント間の通信の方が、ディストリビューションポイントと Kaspersky Lab のアップデートサーバー間の通信よりも費用がかかる場合や、管理サーバーがインターネットにアクセス出来ない場合などがあります。
[ディストリビューションポイントのリポジトリにアップデートをダウンロード]タスクを、特定の管理グループに対して作成するには:
- コンソールツリーで、[タスク]フォルダーを選択します。
- フォルダーの作業領域で[タスクの作成]をクリックします。
新規タスクウィザードが起動します。[次へ]をクリックしながらウィザードに沿って手順を進めます。
- ウィザードの[タスク種別の選択]ウィンドウで、[Kaspersky Security Center 11 管理サーバー]フォルダーを選択し、[詳細]フォルダーを開いて[ディストリビューションポイントのリポジトリにアップデートをダウンロード]タスクを選択します。
- ウィザードの[設定]ウィンドウで、タスクを次のように設定します:
- アップデート元
管理サーバーのアップデート元として、使用できるものは次の通りです:
- Kaspersky Lab のアップデートサーバー
カスペルスキーの HTTP サーバーで、カスペルスキー製品はこれらのサーバーから定義データベースやアプリケーションモジュールのアップデートをダウンロードします。既定では、管理サーバーは HTTPS プロトコルを使用して Kaspersky Lab のアップデートサーバーに接続しアップデートをダウンロードします。必要に応じて、管理サーバーで HTTPS プロトコルのかわりに HTTP プロトコルを使用するように設定を編集できます。
既定では、この項目が選択されます。
- マスター管理サーバー(このオプションは、Kaspersky Security Center 11 Web コンソールでは適切に動作しない場合があります)
スレーブ管理サーバーまたは仮想管理サーバーを対象とするタスクに適用されます。
- ローカルまたはネットワークフォルダー
最新のアップデートが保存されたローカルフォルダーまたはネットワークフォルダー:ネットワークフォルダーとしては FTP サーバー、HTTP サーバー、または SMB 共有を指定できます。ローカルフォルダーを選択するときは、管理サーバーがインストールされているデバイスのフォルダーを指定する必要があります。
アップデート元で使用される FTP/HTTP サーバーまたはネットワークフォルダーは、アップデートを含み、フォルダーの構造が Kaspersky Lab のアップデートサーバーの使用時に作成された構造と一致する必要があります。
- その他の設定
- アップデート保存先フォルダー
このフォルダーは、アップデートのダウンロードに使用されます。ディストリビューションポイントとして動作するよう割り当てられたデバイスのローカルフォルダーを指定します。システム変数を使用できます。
- ウィザードの[管理グループの選択]ウィンドウで[参照]をクリックして、タスクを適用する管理グループを選択します。
- [タスクスケジュールの設定]ウィンドウで、タスク開始のスケジュールを作成できます。必要に応じて、次の設定を指定します:
- 実行予定:
タスクを実行するスケジュールを選択し、そのスケジュールを設定します。
- N 時間ごと
指定した日時から、時間単位で指定した間隔ごとにタスクを定期的に実行します。
既定では、現在のシステム日時から、6 時間ごとにタスクが実行されます。
- N 日ごと
指定した日時から、日単位で指定した間隔ごとにタスクを定期的に実行します。
既定では、現在のシステム日時から、1 日ごとにタスクが実行されます。
- N 週間ごと
指定した日時から、週単位で指定した間隔ごとに、指定した曜日の指定した時刻にタスクを定期的に実行します。
既定では、毎週、月曜日の現在のシステム時刻にタスクが実行されます。
- N 分ごと
タスク作成日の指定した時刻から、分単位で指定した間隔ごとにタスクを定期的に実行します。
既定では、現在のシステム時刻から、30 分ごとにタスクが実行されます。
- 毎日(サマータイムはサポートしていません)
日単位で指定した間隔ごとにタスクを定期的に実行します。このスケジュールではサマータイム(DST)の適用はサポートされません。つまり、サマータイムの開始または終了に伴い、時刻を 1 時間早めたまたは遅らせた場合でも、実際にタスクが始まる時刻は変化しません。
このスケジュールの使用は推奨されません。Kaspersky Security Center の古いバージョンとの後方互換性を維持するために用意されているオプションとなります。
既定では、毎日、現在のシステム時刻にタスクが実行されます。
- 毎週
毎週、指定した曜日の指定した時刻にタスクを実行します。
- 曜日ごと
指定した曜日(複数可)の指定した時刻にタスクを定期的に実行します。
既定では、毎週金曜日の午後 6 時にタスクが実行されます。
- 毎月
毎月、指定した日付の指定した時刻にタスクを定期的に実行します。
指定した日付が存在しない月には、月の最終日にタスクを実行します。
既定では、各月の初日の現在のシステム時刻にタスクが実行されます。
- 手動(既定では、この項目が選択されます)
タスクは、自動的には実行されません。手動でのみ開始できます。
- 毎月、選択した週の指定日
毎月、指定した週・曜日の指定した時刻にタスクを定期的に実行します。
既定では、月内のどの日付も選択されておらず、開始時刻は午後 6 時です。
- ウイルスアウトブレイク検知次第
[ウイルスアウトブレイク]イベントの発生後にタスクを実行します。ウイルスアウトブレイクを監視するアプリケーションの種別を選択します。次のアプリケーション種別があります:
- ワークステーションとファイルサーバー向けアンチウイルス製品
- 境界防御向けアンチウイルス製品
- メールサーバー向けアンチウイルス製品
既定では、すべてのアプリケーション種別がオンです。
ウイルスアウトブレイクを検知したアンチウイルス製品の種別ごとに、異なるタスクを実行したい場合、該当するタスクで必要ないアプリケーションの種別をオフにします。
- 他のタスクが完了次第
他のタスクが完了した後に、現在のタスクを開始します。現在のタスクを実行する条件として、先に実行されるタスクの実行結果(「正常終了」または「エラー終了」)を選択できます。これにより、たとえば[デバイスの電源をオンにする]オプションを選択して[デバイスの管理]タスクを実行し、その完了後に[ウイルススキャン]タスクを実行できます。
- 未実行のタスクを実行する
このオプションは、タスクの開始予定時刻にクライアントデバイスがネットワーク上で可視でない場合のタスクの処理方法を指定します。
このオプションをオンにすると、クライアントデバイスでのカスペルスキー製品の次回起動時に、タスクの開始を試行します。タスクスケジュール設定が[手動]、[1 回]または[即時]に設定されている場合、ネットワーク上でデバイスが認識されるかデバイスがタスク範囲に追加されるとすぐにタスクが開始されます。
このオプションをオフにすると、スケジュール設定されたタスクだけがクライアントデバイス上で開始され、[手動]、[1 回]、および[即時]に設定したタスクはネットワーク上で可視になっているクライアントデバイスでのみ開始されます。そのため、たとえばリソース消費量が多いので業務時間外にのみ実行したいタスクなどで、このオプションをオフにすることが有効な場合があります
既定では、このオプションはオンです。
- タスクの開始を自動的かつランダムに遅延させる
このオプションをオンにすると、クライアントデバイス上のタスクはスケジュールに厳密に従うのではなく指定した時間内でランダムに開始され、タスクの分散開始を実現します。タスクの分散開始を使用すると、スケジュールされたタスクの開始時にクライアントデバイスから管理サーバーへの大量の要求が同時に発生するのを防ぐことができます。
分散開始の開始時刻は、タスクの作成時に自動的に計算されます。計算の結果は、タスクに割り当てられるクライアントデバイスの台数によって異なります。以降は、タスクは常に計算された開始時刻に開始されます。ただし、タスクの設定が変更されたりタスクが手動で開始された場合、計算によるタスク開始時刻は変更されます。
このオプションをオフにすると、タスクはスケジュールに従ってクライアントデバイスで開始されます。
- タスクの開始を次の時間範囲内でランダムに遅延させる(分)
このオプションをオンにすると、クライアントデバイス上のタスクはスケジュールに厳密に従うのではなく指定した時間内でランダムに開始されます。タスクの分散開始を使用すると、スケジュールされたタスクの開始時にクライアントデバイスから管理サーバーへの大量の要求が同時に発生するのを防ぐことができます。
このオプションをオフにすると、タスクはスケジュールに従ってクライアントデバイスで開始されます。
既定では、このオプションはオフです。既定の時間は 1 分です。
- ウィザードの[タスク名の定義]ウィンドウで、作成中のタスク名を指定します。タスク名は 100 文字以下で、特殊文字("*<>?\:|)を含めることはできません。
- [タスク作成の完了]ウィンドウで、[終了]をクリックしてウィザードを終了します。
ウィザード終了後にすぐにタスクを開始するには、[ウィザード完了後にタスクを実行する]をオンにします。
ウィザードが完了すると、[ディストリビューションポイントのリポジトリにアップデートをダウンロード]タスクが、コンソールの対象の管理グループのネットワークエージェントタスクのリストと[タスク]作業領域に表示されます。
タスクの作成時に指定した設定およびタスクのその他のプロパティは、いつでも変更できます。
[ディストリビューションポイントのリポジトリにアップデートをダウンロード]タスクを実行すると、定義データベースとソフトウェアモジュールのアップデートがアップデート元からダウンロードされ、共有フォルダーに保存されます。指定の管理グループに含まれていて、ディストリビューションポイントタスクが明示的に設定されていないディストリビューションポイントにしか、ダウンロードされたアップデートは使用されません。
管理サーバーのプロパティウィンドウの[セクション]ペインで、[ディストリビューションポイント]を選択します。各ディストリビューションポイントのプロパティの[アップデート元]セクションでは、アップデート元を指定できます([管理サーバーから取得]または[アップデートの強制ダウンロードタスクを使用])。手動または自動的に割り当てられたディストリビューションポイントでは、[管理サーバーから取得]があらかじめ選択されています。これらのディストリビューションポイントは、[ディストリビューションポイントのリポジトリにアップデートをダウンロード]タスクの結果を使用します。
各ディストリビューションポイントのプロパティによって、そのディストリビューションポイント用に個別に設定されたネットワークフォルダーが指定されます。フォルダー名はそのディストリビューションポイントによって異なる場合があります。そのため、デバイスのグループ用のタスクを作成する場合、タスクプロパティでネットワークフォルダーを変更しないでください。
1 台のデバイス用のローカルタスクを作成する場合、[ディストリビューションポイントのリポジトリにアップデートをダウンロード]タスクのプロパティでアップデートを格納するネットワークフォルダーを変更できます。
旧バージョンのアプリケーション(Kaspersky Security Center 10 Service Pack 2 以前)では、ディストリビューションポイント用のアップデートのダウンロードタスクをローカルタスクとしてしか作成できません。Kaspersky Security Center 10 Service Pack 3 以降、この制限がなくなったため、トラフィック量が減少しています。
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