紛失したデバイスや盗難にあったデバイスのデータを保護するため、特別なコマンドを送信できます(下の表を参照)。
紛失したデバイスや盗難にあったデバイスのデータを保護するためのコマンド
Kaspersky Security Center に接続する方法 |
コマンド |
コマンドの実行結果 |
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Kaspersky Endpoint Security for Android
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ロックする |
モバイルデバイスがロックされます。 |
ロック解除 |
Android 5.0 - 6.X のモバイルデバイスでロックを解除すると、画面ロックの解除パスワード(PIN コード)は「1234」にリセットされます。Android 7.0 以降のデバイスでは、ロックの解除後も画面ロックの解除パスワードは変更されません。 |
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デバイスの GPS 追跡 |
デバイスの位置が追跡され、マップに表示されます。SMS の送信およびインターネットアクセスにかかる費用は有料です。 Android 12 以降を実行しているデバイスでは、ユーザーが[おおよその位置情報]の権限を付与していても、 Kaspersky Endpoint Security for Android は最初に正確な位置情報を取得しようとします。これが成功しなかった場合、コマンドが 30 分以内に送信された場合のみ、おおよその位置情報が返されます。そうでない場合は GPS 追跡は失敗します。 |
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遠隔撮影 |
モバイルデバイスがロックされます。デバイスのロックを誰かが解除しようとすると、デバイスのフロントカメラで写真が遠隔撮影されます。SMS の送信およびインターネットアクセスにかかる費用は有料です。 デバイスのロック解除を試行すると、ユーザーは遠隔撮影に自動的に同意したことになります。 カメラを使用する権限が無効になっていると、権限を与えるよう促す通知が表示されます。Android 12 以降を実行しているモバイルデバイスでは、クイック設定でカメラを使用する権限が無効になっていると通知は表示されませんが撮影された写真は黒い画面になります。 |
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遠隔アラーム |
モバイルデバイスのアラームが作動します。アラームは 5 分間作動します(デバイスのバッテリーが少ない場合は 1 分)。 |
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企業データを消去する |
コンテナーデータ、会社のメールアカウント、会社の Wi-Fi ネットワークと VPN への接続設定、アクセスポイント名(APN)、Android 仕事用プロファイル、KNOX のコンテナー、KNOX License Manager ライセンスを消去します。 |
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出荷時の設定にリセットする |
すべてのデータがモバイルデバイスから削除され、設定が工場出荷時の値にロールバックされます。このコマンドの実行後、デバイスはそれ以降のコマンドを受信または実行できなくなります。 |
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iOS MDM プロファイル |
ロックする |
モバイルデバイスがロックされます。 |
ロック解除 |
PIN コードによるモバイルデバイスのロックは無効です。以前に指定された PIN コードはリセットされました。 |
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企業データを消去する |
インストール済みの設定プロファイル、プロビジョニングプロファイル、iOS MDM プロファイル、[iOS MDM プロファイルと一緒に削除する]がオンのアプリ、これらはすべてデバイスから削除されます。 |
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出荷時の設定にリセットする |
すべてのデータがモバイルデバイスから削除され、設定が工場出荷時の値にロールバックされます。このコマンドの実行後、デバイスはそれ以降のコマンドを受信または実行できなくなります。 |
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Exchange メールボックス |
出荷時の設定にリセットする |
すべてのデータがモバイルデバイスから削除され、設定が工場出荷時の値にロールバックされます。このコマンドの実行後、デバイスはそれ以降のコマンドを受信または実行できなくなります。 |
Kaspersky Endpoint Security for Android のコマンドの実行には、特別な権限が必要です。初期設定ウィザードの実行時に、必要なすべての権限を Kaspersky Endpoint Security for Android に付与するよう要求されます。このステップはスキップできます。また、後からデバイスの設定で権限を無効にすることもできます。その場合、コマンドを実行することはできません。
Android 10.0 以降のデバイスの場合、位置情報へのアクセス権を常に許可するように設定する必要があります。Android 11.0 以降のデバイスの場合、カメラへのアクセス権をアプリの使用時のみ許可するように設定する必要があります。設定しない場合、盗難対策コマンドが動作しません。動作の制限に関する通知が表示され、必要なレベルのアクセス権を許可するように再度要求されます。カメラへのアクセス権を今回のみ許可するオプションをユーザーが選択すると、本アプリはアクセス権が許可されたと判断します。カメラへのアクセス権が再度要求される場合は、ユーザーに直接確認することを推奨します。
管理コンソールのモバイルデバイスリストからコマンドを送信する方法については、Kaspersky Security Center のヘルプを参照してください。
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