[KES + KEA]構成からの[KES + 組み込みエージェント]構成への移行

Kaspersky Endpoint Security 11.7.0 には Kaspersky Endpoint Detection and Response Optimum 2.0(EDR Optimum)および Kaspersky Sandbox 2.0 向けの組み込みエージェントが含まれています。これらのソリューションと連携するために Kaspersky Endpoint Agent を別途インストールする必要がなくなりました。Kaspersky Endpoint Security をバージョン 11.7.0 にアップグレードする際、EDR Optimum および Kaspersky Sandbox ソリューションは Kaspersky Endpoint Security との連携を保持します。さらに、Kaspersky Endpoint Agent はコンピューターから削除されます。

Kaspersky Endpoint Security 11.9.0 では、Kaspersky Endpoint Agent 配布パッケージは Kaspersky Endpoint Security 配信キットには含まれません。Kaspersky Endpoint Agent 配布パッケージは別途ダウンロードする必要があります。

[KES + KEA] 設定から [KES + 組み込みエージェント] への移行には次の手順が含まれます:

  1. Kaspersky Security Center のアップグレード

    ユーザーのコンピューター上にある管理エージェントと Web コンソールを含むすべての Kaspersky Security Center コンポーネントをバージョン 13.2 にアップグレードします。

  2. Kaspersky Endpoint Security Web プラグインのアップグレード

    Kaspersky Security Center Web コンソールで、Kaspersky Endpoint Security Web プラグインをバージョン 11.7.0 にアップグレードします。EDR Optimum および Kaspersky Sandbox コンポーネントを管理するには、Web コンソールを使用する必要があります。

  3. ポリシーおよびタスクの移行

    Kaspersky Endpoint Agent のポリシーおよびタスクの移行ウィザードを使用して Kaspersky Endpoint Agent の設定を Kaspersky Endpoint Security for Windows に移行します。

    これにより、新規の Kaspersky Endpoint Security のポリシーが作成されます。新しいポリシーのステータスは無効になっています。ポリシーを適用するには、ポリシーのプロパティを開いて Kaspersky Security Network に関する声明に同意して状態を有効にします。

  4. ライセンス機能

    共通の Kaspersky Endpoint Detection and Response Optimum または Kaspersky Optimum Security ライセンスを使用して Kaspersky Endpoint Security for Windows および Kaspersky Endpoint Agent をアクティベートした場合は、本製品をバージョン 11.7.0 にアップグレードした後に EDR Optimum 機能は自動的にアクティベートされます。追加で操作する必要はありません。

    スタンドアロンの Kaspersky Endpoint Detection and Response Optimum アドオンのライセンスを使用して EDR Optimum 機能をアクティベートした場合は、EDR Optimum のライセンスが Kaspersky Security Center リポジトリに追加されていて、ライセンスの自動配信機能が有効になっていることを確認してください。本製品をバージョン 11.7.0 にアップグレードした後に、EDR Optimum 機能が自動的にアクティベートされます。

    Kaspersky Endpoint Detection and Response Optimum または Kaspersky Optimum Security ライセンスを使用して Kaspersky Endpoint Agent をアクティベートしており、別のライセンスを使用して Kaspersky Endpoint Security for Windows をアクティベートしていた場合、Kaspersky Endpoint Security for Windows のライセンスを共通の Kaspersky Endpoint Detection and Response Optimum または Kaspersky Optimum Security のライセンスで置き換える必要があります。ライセンスは[ライセンスの追加]タスクを使用して置き換えることができます。

    Kaspersky Sandbox 機能をアクティベートする必要はありません。Kaspersky Sandbox 機能は Kaspersky Endpoint Security for Windows をアップグレードおよびアクティベートした後すぐに利用可能になります。

  5. Kaspersky Endpoint Security のアップグレード

    本製品のアップグレードと、EDR Optimum および Kaspersky Sandbox 機能を移行するには、リモートインストールタスクの使用を推奨します。

    本製品をリモートインストールタスクを使用してアップグレードするには、次の設定を変更する必要があります:

    • インストールパッケージの設定で Endpoint Detection and Response Optimum または Kaspersky Sandbox コンポーネントを選択します。
    • インストールパッケージの設定で Kaspersky Endpoint Agent コンポーネントを除外します。

    次の方法で本製品をアップグレードすることもできます:

    • カスペルスキーのアップデートサービスを使用する(シームレスアップデート – SMU)。
    • クライアントデバイスのローカルで、セットアップウィザードを使用する。

    この場合、コンピューターにインストールされている Kaspersky Endpoint Agent の設定を確認してください。インストールされている Kaspersky Endpoint Agent に Endpoint Detection and Response Expert(KATA EDR)コンポーネントが含まれている場合、本製品のアップグレード前にコンポーネントを削除してください。Endpoint Detection and Response Expert(KATA EDR)コンポーネントを削除できない場合は、アップグレード時に Kaspersky Endpoint Security は EDR Optimum および Kaspersky Sandbox コンポーネントをスキップします。本製品のアップグレード後にコンポーネントの変更タスクを使用してこれらのコンポーネントをインストールできます。

    Kaspersky Endpoint Agent がインストールされているコンピューターに Kaspersky Endpoint Security をインストールする場合、コンポーネントの自動選択がサポートされます。自動選択されるコンポーネントは、本製品のアップグレードを実行するユーザーアカウントの権限により異なります。

    Kaspersky Endpoint Security をシステムアカウント(SYSTEM)で EXE または MSI ファイルを使用してアップグレードする場合は、Kaspersky Endpoint Security にはカスペルスキーソリューションの有効なライセンスへのアクセス権が付与されます。そのため、例えばコンピューターに Kaspersky Endpoint Agent がインストールされており、EDR Optimum ソリューションがアクティベートされていた場合、Kaspersky Endpoint Security のインストーラーは自動的にコンポーネントのセットを構成して EDR Optimum コンポーネントを選択します。これにより、Kaspersky Endpoint Security は組み込みエージェントを使用するよう切り替えられ、Kaspersky Endpoint Agent は削除されます。通常、システムアカウント(SYSTEM)を使用した MSI インストーラーの実行は、カスペルスキーのアップデートサービス(SMU)経由または Kaspersky Security Center 経由でのインストールパッケージの配信時などに行われます。

    権限のないユーザーアカウントで MSI ファイルを使用して Kaspersky Endpoint Security をアップグレードすると、Kaspersky Endpoint Security にはカスペルスキーソリューションの有効なライセンスへのアクセス権が付与されません。この場合、Kaspersky Endpoint Security は Kaspersky Endpoint Agent 構成に基づいて、次のようにコンポーネントを選択します:

    • Endpoint Detection and Response Expert(KATA EDR)コンポーネントがインストールされている場合、Kaspersky Endpoint Security は Endpoint Agent コンポーネントを選択します。例えば[KATA EDR + KSB]構成のように、Kaspersky Endpoint Agent に別のコンポーネントがインストールされていた場合でも、Kaspersky Endpoint Security は Endpoint Agent コンポーネントのみを選択します。
    • Kaspersky Sandbox コンポーネント、EDR Optimum、または[Kaspersky Sandbox + EDR Optimum]構成がインストールされている場合は、Kaspersky Endpoint Security は関連するコンポーネントを選択します。これにより、Kaspersky Endpoint Security は組み込みエージェントを使用するよう切り替えられ、Kaspersky Endpoint Agent は削除されます。
  6. コンピューターの再起動

    組み込みエージェントを含む製品へのアップグレードを完了するためにコンピューターを再起動します。本製品のアップグレード中、インストーラーはコンピューターの再起動前に Kaspersky Endpoint Agent を削除します。コンピューターの再起動後、組み込みエージェントが追加されます。つまり、コンピューターが再起動されるまで、Kaspersky Endpoint Security は EDR および Kaspersky Sandbox の機能を実行しません。

  7. Kaspersky Endpoint Detection and Response Optimum および Kaspersky Sandbox の状態を確認する。

    アップグレード後に、Kaspersky Security Center コンソールでコンピューターに「緊急」ステータスが表示されている場合:

    • コンピューターに管理エージェント 13.2 がインストールされていることを確認します。
    • EDR Optimum および Kaspersky Sandbox コンポーネントの動作状態を製品コンポーネントのステータスレポートを表示して確認します。コンポーネントの状態が「インストールされていません」となっている場合は、コンポーネントの変更タスクを使用してコンポーネントをインストールしてください。
    • Kaspersky Endpoint Security for Windows の新しいポリシーで Kaspersky Security Network に関する声明に同意していることを確認してください。

    製品コンポーネントのステータスレポート.を使用して EDR Optimum 機能がアクティベートされているかどうかを確認してください。コンポーネントの状態が「ライセンスに含まれていません」 と表示されている場合は、EDR Optimum の自動ライセンス配信機能がオンになっていることを確認してください。

本製品を KATA EDR の一部としてアップグレードする

Kaspersky Endpoint Agent を Kaspersky Anti Targeted Attack Platform(Endpoint Detection and Response Expert (KATA EDR)コンポーネント)の一部としてインストールしていた場合、Kaspersky Endpoint Security for Windows を次のいずれの方法でもアップグレードすることができます:

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