ネットワークエージェントのスタンドアロンイントールパッケージの作成

組織内の管理者とユーザーは、デバイスのローカルにネットワークエージェントをインストールするために、スタンドアロンインストールパッケージを使用できます。Windows、Linux、または macOS を実行するデバイス用にスタンドアロンインストールパッケージを作成できます。

Kaspersky Security Center Cloud コンソールでは、ネットワークエージェント用のスタンドアロンインストールパッケージのみ作成できます。

スタンドアロンインストールパッケージは実行ファイル形式で、メールなどを利用してクライアントデバイスに送信できます。受信した実行ファイルはクライアントデバイスのローカルで実行でき、Kaspersky Security Center Cloud コンソールを使用せずにネットワークエージェントをインストールできるようになります。

Linux 用のネットワークエージェントと macOS 用のネットワークエージェントの場合、スタンドアロンインストールパッケージは拡張子が sh のスクリプトファイルです。このファイルを実行すると、インストールパッケージとその設定を含む添付のアーカイブがスクリプトによって解凍され、インストールが開始されます。

Microsoft Windows XP Professional for Embedded Systems の 32 ビットを実行しているデバイスに、スタンドアロンインストールパッケージを使用してネットワークエージェントをインストールすると、インストールは失敗します。この問題を解決するには、Microsoft の Web サイト(https://www.catalog.update.microsoft.com/Search.aspx?q=KB2868626)から WindowsXP 用の更新プログラム KB2868626 を事前にインストールしてください。

認証のため、各スタンドアロンインストールパッケージは証明書を使用して署名されています。証明書は定期的に再発行されます。証明書の再発行の各手順後、作成されたすべてのスタンドアロンインストールパッケージの署名が Kaspersky Security Center Cloud コンソールによって自動的にアップデートされます。ダウンロードしたスタンドアロンインストールパッケージに対しては、署名の自動アップデートを実行できません。したがって、証明書の有効期間が終了し、スタンドアロンインストールパッケージからの製品のインストール中に証明書エラーが発生する場合があります。この場合は、スタンドアロンインストールパッケージを再びダウンロードしてください。

スタンドアロンインストールパッケージを作成するには:

  1. 次のいずれかの手順を実行します:
    • メインメニューで、[検出と製品の導入]→[導入と割り当て]→[インストールパッケージ]の順に選択します。
    • メインメニューで、[操作]→[リポジトリ]→[インストールパッケージ]の順に選択します。

    インストールパッケージのリストが表示されます。ネットワークエージェントのインストールパッケージがリストにない場合、手動でこのインストールパッケージを作成します。

  2. インストールパッケージのリストで、ネットワークエージェントのインストールパッケージの名前をクリックします。

    ネットワークエージェントのインストールパッケージのプロパティウィンドウが表示されます。

  3. 必要に応じてネットワークエージェントのインストールパッケージの設定を構成し、ネットワークエージェントのインストールパッケージのプロパティウィンドウを閉じます。
  4. インストールパッケージのリストでインストールパッケージを選択し、リストの上にある[製品の導入]をクリックします。
  5. スタンドアロンパッケージを使用]を選択します。

    スタンドアロンインストールパッケージ作成ウィザードが起動します。[次へ]をクリックしながらウィザードに沿って手順を進めます。

  6. 選択したアプリケーションとネットワークエージェントを合わせてインストールする場合、[このアプリケーションと同時にネットワークエージェントをインストールする]がオンになっていることを確認します。

    既定では、このオプションはオンです。デバイスにネットワークエージェントがインストール済みかどうかが不明な場合は、このオプションをオンにすることを推奨します。ネットワークエージェントがデバイスにインストールされている場合、ネットワークエージェントを含めたインストールパッケージがインストールされた時にネットワークエージェントが新しいバージョンにアップデートされます。

    このオプションがオフの場合、デバイスにはネットワークエージェントはインストールされず、デバイスは管理対象外のデバイスになります。

    選択したアプリケーションのスタンドアロンインストールパッケージが既に管理サーバー上に存在する場合、ウィザードに通知が表示されます。この場合、次のいずれかのオプションを選択する必要があります:

    • スタンドアロンインストールパッケージの作成:新しいバージョンのアプリケーションのスタンドアロンインストールパッケージを新規に作成し、なおかつ旧バージョンのアプリケーションで作成したスタンドアロンインストールパッケージも保持する場合などにこのオプションを選択します。新しいスタンドアロンインストールパッケージは別のフォルダーに配置されます。
    • 既存のスタンドアロンインストールパッケージを使用:既存のスタンドアロンインストールパッケージを使用する場合は、このオプションをオンにします。パッケージの作成プロセスは開始されません。
    • 既存のスタンドアロンインストールパッケージを再構築:同じアプリケーションのインストールパッケージを再作成する場合、このオプションを選択します。スタンドアロンインストールパッケージは、同じフォルダーに保存されます。
  7. 管理対象デバイスのリストへ移動]ステップで、既定では[デバイスを移動しない]オプションがオンになっています。ネットワークエージェントのインストール後にクライアントデバイスをどの管理グループにも移動したくない場合は、オプションの選択を変更しないでください。

    ネットワークエージェントのインストール後にクライアントデバイスを移動したい場合は、[未割り当てデバイスをこのグループへ移動]を選択し、クライアントデバイスの移動先の管理グループを指定します。既定では、デバイスは[管理対象デバイス]グループに移動されます。

  8. ウィザードの終了後にスタンドアロンインストールパッケージのリストを表示する場合は、[スタンドアロンパッケージのリストを開く]をオンにします。
  9. 終了]をクリックします。

    スタンドアロンインストールパッケージ作成ウィザードが閉じます。

ネットワークエージェントのスタンドアロンインストールパッケージが作成されます。作成されたスタンドアロンインストールパッケージが、スタンドアロンインストールパッケージのリストに表示されます。

関連項目:

シナリオ:カスペルスキー製品の初期導入

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