Kaspersky Security Center Linux は、通常の DNS 要求を使用して、指定された範囲のすべての IPv4 アドレスに対して、IP アドレスを DNS 名へ解決する逆引きの名前解決を試行します。この処理が成功すると、取得した名前に対してサーバーは「ICMP ECHO REQUEST
(Ping コマンドと同一)」を送信します。これに対してデバイスが応答した場合、デバイスの情報が Kaspersky Security Center Linux のデータベースに追加されます。逆引きの名前解決は、IP アドレスを付与されているがコンピューターではないネットワークデバイス(ネットワークプリンターやルーターなど)を除外するために必要です。
このポーリング方法は、ローカル DNS サービスが適切に構成されているかどうかに依存します。ローカル DNS サービスで、逆引きの検索ゾーンが設定されている必要があります。逆引きの検索ゾーンが設定されていない場合、IP アドレス範囲のポーリングを実行しても、ポーリング結果は得られません。
Kaspersky Security Center Linux は最初、ポーリングを行う IP アドレスを、Kaspersky Security Center Linux がインストールされているデバイスのネットワーク設定から取得します。デバイスアドレスが 192.168.0.1 でサブネットマスクが 255.255.255.0 の場合、Kaspersky Security Center Linux は 192.168.0.0/24 ネットワークをポーリング対象のアドレスのリストに自動的に含めます。Kaspersky Security Center Linux は 192.168.0.1 から 192.168.0.254 までのすべてのアドレスのポーリングを実行します。
IP アドレス範囲のポーリングのみが有効になっている場合、Kaspersky Security Center Linux は Ipv4 アドレスを持つデバイスのみを検出します。ネットワークに Ipv6 デバイスが含まれる場合は、デバイスの Zeroconf ポーリングをオンにします。
IP アドレス範囲のポーリング設定の表示と変更
IP アドレス範囲のポーリング設定の表示と変更を行うには:
IP ポーリングのプロパティウィンドウが開きます。
ポーリング間隔の指定時には、指定する値が[IP アドレスの有効期間]の値を超えないように注意してください。IP アドレスの有効期間の間にポーリングによって IP アドレスが確認されなかった場合、この IP アドレスはポーリングの結果から自動的に削除されます。既定では、(DHCP プロトコルを使用して割り当てられる)動的 IP アドレスは 24 時間ごとに変更されるので、ポーリング結果の有効期間は 24 時間です。
ポーリングスケジュールのオプション:
プロパティが保存され、すべての IP アドレス範囲に適用されます。
手動でのポーリングの実行
手動でポーリングを実行するには:
[ポーリングを開始する]をクリックします。
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