klmover ユーティリティを使用したネットワークエージェントの管理サーバーへの接続

たとえば、管理サーバーに障害が発生した後、バックアップから復元できない場合は、klmover ユーティリティを使用して、制御されていないデバイスから管理サーバーへの接続を復元することができます。

接続を復元するには、コマンドラインから klmover ユーティリティを実行します:

ここで、<パス> は、ネットワークエージェントの既定のインストールパス、またはネットワークエージェントのインストールパッケージの設定で指定したインストールパスです。

侵入者がデバイスを管理サーバーの制御外に移動するのを防ぐために、klmover ユーティリティを実行する際のパスワード保護を有効にすることを強く推奨します。パスワード保護を有効にするには、ネットワークエージェントポリシー設定で[アンインストール用パスワードを使用する]をオンにします。

Kaspersky Security Center Linux の管理下になくなったデバイスにインストールされた、パスワードで保護されたネットワークエージェントのパスワードを紛失または忘れた場合、klmover ユーティリティ、またはコマンドラインを使用してネットワークエージェントを削除することはできません。この場合、パスワードで保護されたネットワークエージェントがインストールされているデバイスにオペレーティングシステムを再インストールする必要があります。

klmover ユーティリティにはローカル管理者権限が必要です。

Windows デバイスでアンインストール用パスワードを使用するオプションを有効にすると、クリーナーツール(cleaner.exe)のパスワード保護も有効になります。

接続ゲートウェイを介して管理サーバーに接続されたクライアントデバイスでは、klmover ユーティリティは使用できません。このようなデバイスの場合は、ネットワークエージェントを再構成するか、ネットワークエージェントを再インストールして接続ゲートウェイを指定する必要があります。

klsetsrvcert ユーティリティのパラメータの説明を次の表に示します。

klmover ユーティリティのパラメータ値

パラメータ

-address <サーバーアドレス>

接続する管理サーバーのアドレス。

IP アドレスまたは DNS 名を指定できます。

-pn <ポート番号>

管理サーバーへの暗号化されていない接続が確立されるポートの番号。

既定のポート番号は 14000 です。

-ps <SSL ポート番号>

SSL を使用した管理サーバーへの暗号化接続の確立に使用する SSL ポートの番号。

既定のポート番号は 13000 です。

-nossl

管理サーバーへの暗号化されていない接続を使用します。

このキーを使用しない場合、ネットワークエージェントは暗号化された SSL プロトコルを使用して管理サーバーに接続されます。

-cert <証明書ファイルのパス>

管理サーバーへのアクセス認証で使用する証明書ファイル。

関連項目:

シナリオ:管理サーバーのカスタム証明書の指定

管理サーバーに接続されたデバイスを接続ゲートウェイ経由で別の管理サーバーに移動する

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