ファイルアンチウイルスの保護範囲の編集

保護範囲とは、コンポーネントが操作中にスキャンするオブジェクトを意味します。各コンポーネントの保護範囲には、それぞれ異なる特性があります。スキャンするファイルの場所と種類は、ファイルアンチウイルスの保護範囲のプロパティです。既定では、ファイルアンチウイルスは、仮想マシンのハードディスク、リムーバブルドライブ、またはネットワークドライブに保存されている感染の可能性があるファイルのみをスキャンします。保護範囲を拡張または制限するには、スキャンオブジェクトを追加または削除するか、スキャン対象のファイルの種類を変更します。

Kaspersky Security Center を使用してファイルアンチウイルスの保護範囲を作成するには:

  1. Kaspersky Security Center 管理コンソールを開きます。
  2. コンソールツリーの[管理対象デバイス]フォルダーで、対象とする保護された仮想マシンが所属する管理グループと同じ名前のフォルダーを開きます。
  3. 作業領域で、[ポリシー]タブを選択します。
  4. ポリシーのリストから Light Agent for Windows ポリシーを選択し、ダブルクリックしてポリシーのプロパティウィンドウを開きます。
  5. Light Agent for Windows ポリシーのプロパティウィンドウで、左のリストから[ファイルアンチウイルス]を選択します。

    ウィンドウの右側に、ファイルアンチウイルスの設定が表示されます。

  6. セキュリティレベル]セクションの[設定]をクリックします。

    ファイルアンチウイルス]ウィンドウが開きます。

  7. ファイルアンチウイルス]ウィンドウの[全般]タブの[ファイル種別]セクションで、ファイルアンチウイルスでスキャンするファイルの種別を指定します:
    • すべてのファイルをスキャンする場合は、[すべてのファイルをスキャン]を選択します。
    • 感染に対して最も脆弱な形式のファイルをスキャンする場合は、[ファイル形式でファイルをスキャン]を選択します。
    • 感染に対して最も脆弱な拡張子のファイルをスキャンする場合は、[拡張子でファイルをスキャン]を選択します。

    スキャンするファイルの種別を選択するときには、次の点に留意してください:

    • 悪意のあるコードの侵入とその後の有効化の確率がきわめて低い形式のファイル(txt など)があります。一方で、実行コードを含んでいるか含んでいる可能性がある形式のファイル(exe、dll、doc など)があります。このようなファイルについては、悪意のあるコードの侵入と有効化のリスクがきわめて高くなります。
    • 侵入者はウイルスなどのマルウェアの拡張子を txt に変え、実行ファイルの形式で仮想マシンに送信する可能性があります。拡張子でのファイルのスキャンを選択すると、このようなファイルのスキャンはスキップされます。ファイル形式でのファイルのスキャンを選択すると、拡張子に関係なく、ファイルアンチウイルスによりファイルヘッダーが分析されます。この分析により、このようなファイルが exe 形式のファイルであることが判明する可能性があります。このようなファイルについては、徹底的にウイルスとその他のマルウェアのスキャンが実行されます。
  8. 保護範囲]セクションで、次のいずれかを実行します:
    • 新しいオブジェクトをスキャンするオブジェクトのリストに追加する場合は、[追加]をクリックします。

      オブジェクトの選択]ウィンドウが開きます。

    • オブジェクトのパスを変更する場合は、オブジェクトのリストからオブジェクトを選択し、[編集]をクリックします。

      オブジェクトの選択]ウィンドウが開きます。

    • 保護範囲からオブジェクトを削除する場合は、リストからそのオブジェクトを選択し、[削除]をクリックします。

      削除を確認するウィンドウが開きます。

  9. 次のいずれかの手順を実行します:
    • 新しいオブジェクトを追加する場合は、[オブジェクトの選択]ウィンドウでオブジェクトを選択し、[追加]をクリックします。

      オブジェクトの選択]ウィンドウで選択したすべてのオブジェクトは、[ファイルアンチウイルス]ウィンドウの[保護範囲]リストに表示されます。

      OK]をクリックします。

    • スキャンするオブジェクトのリストでオブジェクトのパスを変更するには、[オブジェクトの選択]ウィンドウの[オブジェクト]に別のオブジェクトのパスを入力し、[OK]をクリックします。
    • オブジェクトを削除する場合は、削除確認ウィンドウで[はい]をクリックします。
  10. 必要に応じて、ステップ 8 ~ 9 を繰り返してオブジェクトを追加、オブジェクトのパスを変更、または保護範囲からオブジェクトを削除します。
  11. 保護範囲からオブジェクトを除外するには、[保護範囲]リストでそのオブジェクトの横にあるチェックボックスをオフにします。オブジェクトはファイルアンチウイルスのスキャン対象からは除外されますが、スキャンするオブジェクトのリストには残ります。
  12. ファイルアンチウイルス]ウィンドウで[OK]をクリックします。
  13. 適用]をクリックします。

ローカルインターフェイスでファイルアンチウイルスの保護範囲を作成するには:

  1. 保護された仮想マシンで、本製品の設定ウィンドウを開きます。
  2. ウィンドウの左側の[プロテクション]セクションで、[ファイルアンチウイルス]を選択します。

    ウィンドウの右側に、ファイルアンチウイルスの設定が表示されます。

  3. 前の手順のステップ 6 ~ 12 を実行します。

    ローカルインターフェイスで設定を行えない場合は、ポリシーによって定義された設定の値が、管理グループのすべての保護された仮想マシンに対して使用されていることを意味します。

  4. 変更を保存するには[保存]をクリックします。
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