ロードバランサーの使用
アプリケーションサーバーが多数ある場合は、HAProxy ロードバランサーを使用することを推奨します。この場合、HAProxy は設定済みの負荷分散方法を使用して、スキャン要求が送信されるサーバーを決定します。ロードバランサーを使用した本製品の動作原理を下の図に示します。この構成要素間の対話のスキームは、本製品を RPM パッケージまたは DEB パッケージからインストールした場合と、ISO イメージから導入した場合に該当します。

ロードバランサーを使用した本製品の動作原理
図の中の数字は、以下のトラフィック処理の手順に対応しています:
- ユーザーが Web リソースへのアクセスを要求します。この要求がロードバランサーに転送されます。
- ロードバランサーが、指定されているバランシング設定に従ってクラスターノードを選択し、ユーザー要求をこのノード宛に転送します。
- 選択したノードのビルトインのプロキシサーバーがリクエストを受信し、トラフィック処理ルールに従ってスキャンされるように本製品の ICAP サーバーに転送します。
- スキャンの結果として Web リソースへのアクセスが許可された場合、ビルトインのプロキシサーバーはインターネット上の Web サーバーに要求を送信します。
- 要求された Web リソースをホストしている Web サーバーがビルトインのプロキシサーバーに応答を送信します。
- ビルトインのプロキシサーバーはレスポンスを本製品の ICAP サーバーに送信します。レスポンスは、トラフィック処理ルールに従ってスキャンされます。スキャン結果がビルトインのプロキシサーバーに返されます。
- ビルトインのプロキシサーバーが応答をロードバランサーに転送します。
- ロードバランサーが応答をユーザーのコンピューターに送信します。本製品で設定した処理に応じて、次のページが表示される場合があります:
- Web リソースへのアクセスが許可されている場合、要求された Web ページが表示されます。
- Web リソースへのアクセスがブロックされている場合、ブロック通知ページが表示されます。
- [リダイレクト]処理が適用された場合、リダイレクト先として設定された Web ページが表示されます。
同じロードバランサーを使用して異なるサービス間で負荷を分散することも、2 つのロードバランサーをインストールすることもできます。この場合、HTTP バランサーがプロキシサーバー間の負荷を分散し、ICAP バランサーが本製品のクラスタノード間の負荷を分散します。ロードバランサーの接続スキームを以下の図に示します。このスキームは、本製品を RPM パッケージまたは DEB パッケージからインストールした場合と、ISO イメージから導入した場合に該当します。

2 つのロードバランサーを使用した場合の対話のスキーム
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