ロードバランサーの使用

アプリケーションサーバーが多数ある場合は、HAProxy ロードバランサーを使用することを推奨します。この場合、HAProxy は設定済みの負荷分散方法を使用して、スキャン要求が送信されるサーバーを決定します。ロードバランサーを使用した本製品の動作原理を下の図に示します。この構成要素間の対話のスキームは、本製品を RPM パッケージまたは DEB パッケージからインストールした場合と、ISO イメージから導入した場合に該当します。

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ロードバランサーを使用した本製品の動作原理

図の中の数字は、以下のトラフィック処理の手順に対応しています:

  1. ユーザーが Web リソースへのアクセスを要求します。この要求がロードバランサーに転送されます。
  2. ロードバランサーが、指定されているバランシング設定に従ってクラスターノードを選択し、ユーザー要求をこのノード宛に転送します。
  3. 選択したノードのビルトインのプロキシサーバーがリクエストを受信し、トラフィック処理ルールに従ってスキャンされるように本製品の ICAP サーバーに転送します。
  4. スキャンの結果として Web リソースへのアクセスが許可された場合、ビルトインのプロキシサーバーはインターネット上の Web サーバーに要求を送信します。
  5. 要求された Web リソースをホストしている Web サーバーがビルトインのプロキシサーバーに応答を送信します。
  6. ビルトインのプロキシサーバーはレスポンスを本製品の ICAP サーバーに送信します。レスポンスは、トラフィック処理ルールに従ってスキャンされます。スキャン結果がビルトインのプロキシサーバーに返されます。
  7. ビルトインのプロキシサーバーが応答をロードバランサーに転送します。
  8. ロードバランサーが応答をユーザーのコンピューターに送信します。本製品で設定した処理に応じて、次のページが表示される場合があります:
    • Web リソースへのアクセスが許可されている場合、要求された Web ページが表示されます。
    • Web リソースへのアクセスがブロックされている場合、ブロック通知ページが表示されます。
    • リダイレクト]処理が適用された場合、リダイレクト先として設定された Web ページが表示されます。

同じロードバランサーを使用して異なるサービス間で負荷を分散することも、2 つのロードバランサーをインストールすることもできます。この場合、HTTP バランサーがプロキシサーバー間の負荷を分散し、ICAP バランサーが本製品のクラスタノード間の負荷を分散します。ロードバランサーの接続スキームを以下の図に示します。このスキームは、本製品を RPM パッケージまたは DEB パッケージからインストールした場合と、ISO イメージから導入した場合に該当します。

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2 つのロードバランサーを使用した場合の対話のスキーム

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