スキャンの結果に基づいて、メッセージのヘッダーに特別な X-Header 情報が追加されます。たとえば、次のような情報があります:
X-KSMG-Rule-ID – メッセージ処理ルール ID のリスト。X-KSMG-Message-Action – メッセージに対して本製品が実行した処理と、トリガーされたソフトウェアモジュール。X-KSMG-AntiVirus – アンチウイルスモジュールが処理したメッセージのヘッダー(アプリケーションの名前とバージョン、およびアンチウイルスデータベースの公開日時を含む)。X-KSMG-AntiVirus-Status – アンチウイルススキャン結果に基づいてアンチウイルスモジュールがメッセージに割り当てたステータス。X-KSMG-AntiSpam-Lua-Profiles – アンチスパムデータベースのバージョンと、割り当てられたスパムレートに関する情報。X-KSMG-AntiSpam-Method – スパムを識別するために使用された方法。X-KSMG-AntiSpam-Rate - アンチスパムエンジンがメッセージに割り当てたレート。X-KSMG-AntiSpam-Status - スキャン結果に基づいてアンチスパムエンジンがメッセージに割り当てたステータス。X-KSMG-AntiSpam-Envelope-From - メッセージの送信者。X-KSMG-AntiSpam-Auth – SPF、DKIM、DMARC 技術を使用したメール送信ドメイン認証の結果としてメッセージに割り当てられたステータス。X-KSMG-AntiSpam-Version – アンチスパムモジュールのバージョン。X-KSMG-AntiSpam-Info – アンチスパムモジュールがメッセージにステータスを割り当てるために適用した基準。X-KSMG-AntiSpam-Moebius-Timestamps – Moebius サービスの署名に関する情報。X-KSMG-AntiPhishing – アンチフィッシングモジュールが処理したメッセージのヘッダー(スキャンの結果を含む)。X-KSMG-LinksScanning – リンクスキャンモジュールが処理したメッセージのヘッダー(スキャンの結果と定義データベースの公開日を含む)。X-KSMG-KATA-Status - スキャン結果に基づいて KATA 保護モジュールがメッセージに割り当てたステータス。X-KSMG-AntiSpam-Interceptor-Info – メッセージスキャンの結果。このヘッダーは次の値を取る可能性があります:
アンチウイルスモジュールによるスキャンの結果に基づいて、次のいずれかのステータスを持つメッセージの MIME 部分に X-KSMG-AntiVirus-Status 情報ヘッダーが追加されます:感染、エラー、暗号化済み。
アンチスパムスキャンの結果に基づいて、SCL 評価を含む X-MS-Exchange-Organization-SCL 情報ヘッダーをメッセージに追加できます。X-Header の情報のメッセージへの追加を管理できます。たとえば、組織外に送信するメッセージのヘッダーへの KSMG 情報 X-Header の追加を無効にして、インフラストラクチャ内の KSMG の存在を開示しないようにすることができます。
KSMG を使用すると、メッセージヘッダーの変更または削除を設定できます。たとえば、ヘッダーを削除すると、組織のメールサーバー間でメッセージが通過するパスを非表示にすることができ、ヘッダーを追加すると、別のシステムによる後続のメッセージ処理に使用できます。
次の場合にヘッダーの削除または追加を設定できます:
ヘッダーに対するすべての処理は、ソフトウェアモジュールによるスキャンの結果に基づいて、受信者に配信されるメッセージに対してのみ実行されます。
KSMG は、設定した処理を次の順序でヘッダーに適用します:
コンテンツコンテンツフィルタリングエラーの場合、ヘッダー削除の順序は次の通りです:処理ルールがトリガーされた時に削除されるヘッダー → コンテンツフィルタリングエラーが発生した時に削除されるヘッダー。
コンテンツフィルタリングエラーの場合、ヘッダー変更の順序は次の通りです:処理ルールがトリガーされた時に変更されるヘッダー → コンテンツフィルタリングエラーが発生した時に変更されるヘッダー。