Kaspersky Security Center からの本製品の管理
Kaspersky Security for Virtualization 6.1 Agentless は、カスペルスキー製品の遠隔管理を実現する一元的システムである Kaspersky Security Center を使用して制御されます。Kaspersky Security for Virtualization 6.1 Agentless では、Kaspersky Security Center のクライアントデバイスは SVM です。保護対象仮想マシンには Kaspersky Security Center ネットワークエージェントがインストールされていないため、Kaspersky Security Center の観点からは、保護対象仮想マシンはクライアントデバイスと認識されません。
Kaspersky Security が仮想インフラストラクチャにインストールされた後、SVM はその詳細を Kaspersky Security Center に送信します。この情報に基づき、Kaspersky Security Center は SVM を KSC クラスタ(Kaspersky Security Center クラスタ)に結合します:
- 「VMware vCenter Agentless」クラスタは、スタンドアロンの VMware vCenter Server に対応する KSC クラスタです。このクラスタには、1 台のスタンドアロン VMware vCenter Server によって管理される VMware ESXi ハイパーバイザーに導入されたすべての SVM が含まれます。
VMware vCenter Server に対応する KSC クラスタには、「
VMware vCenter '<名前>'(<IP アドレスまたはドメイン名>)Agentless
」という名前が割り当てられます。- <名前> はこの KSC クラスタに対応する VMware vCenter Server の名前です。VMware vCenter Server の名前が定義されていなかったり IP アドレスと一致している場合は、名前は省略されます。
- <IP アドレスまたはドメイン名> は KSC クラスタに対応する VMware vCenter Server の IP アドレスまたはドメイン名です。
この VMware vCenter Server によって管理される仮想マシンは、「VMware vCenter Agentless」クラスタの保護対象インフラストラクチャを形成します。
- 「VMware Cloud Director Agentless」クラスタは、VMware Cloud Director サーバーに対応する KSC クラスタです。このクラスタには、1 台の VMware Cloud Director に接続されたすべての VMware vCenter Server によって管理される VMware ESXi ハイパーバイザーに導入されたすべての SVM が含まれます。
VMware Cloud Director(<IP アドレスまたはドメイン名>)Agentless
は、VMware Cloud Director サーバーに対応する KSC クラスタに割り当てられます(<IP アドレスまたはドメイン名> は、この KSC クラスタに対応する VMware Cloud Director の IP アドレスまたはドメイン名を指します)。この VMware Cloud Director サーバーと接続された VMware vCenter Server によって管理される仮想マシン(Cloud Director の組織内の仮想マシンを含む)は、VMware Cloud Director に対応する「VMware Cloud Director Agentless」クラスタの保護対象インフラストラクチャを形成します。
Kaspersky Security Center は、管理コンソールの[管理対象デバイス]フォルダーで各 KSC クラスタに対して管理グループを作成し、このグループに KSC クラスタの名前を割り当てます。KSC クラスタと同じ名前の管理グループをコンソールツリーで選択すると、その KSC クラスタに属する SVM のリストが作業領域の[デバイス]タブに表示されます。
KSC クラスタと同じ名前の管理グループのフォルダーにある[クラスタとサーバーアレイ]サブフォルダーを選択することで、クラスタのプロパティウィンドウを開くことができます。クラスタの名前をダブルクリックするか、コンテキストメニューの[プロパティ]を使用してウィンドウを開くことができます。KSC クラスタのプロパティウィンドウには、次が表示されます:
- この KSC クラスタの保護対象インフラストラクチャ内の仮想マシンのリスト
- KSC クラスタ内の SVM に対して作成されたタスクのリスト
- この KSC クラスタ内の SVM のリスト([フォルダー]セクション)
Kaspersky Security は、Kaspersky Security Center によりポリシーとタスクを使用して管理されます:
- ポリシーは、管理グループに対して定義されたアプリケーション設定のセットです。Kaspersky Security の場合、ポリシーは SVM に適用され、ポリシーの範囲内にある仮想マシンを保護するために SVM によって使用される設定を決定します。
各ポリシーには、1 つ以上のプロテクションプロファイルが含まれます。プロテクションプロファイルを使用すると、仮想マシンのファイル保護を設定できます。
- タスクは SVM で実行され、製品のアクティベーション、仮想マシンのスキャン、定義データベースのアップデート、製品パッチの自動インストールなど、製品の機能が実現されます。
ポリシーとタスクに関する詳細は、Kaspersky Security Center のヘルプを参照してください。