シナリオ:製品導入(仮想管理サーバーからのテナント管理)

Kaspersky Security Center を使用したことがなく、仮想管理サーバーを使用してテナントを管理する場合は、このセクションの説明に従います。このシナリオを完了すると、顧客のデバイスを管理できます。

複数のテナントを管理する場合は、各テナントで個別にシナリオを実行してください。

このシナリオは段階的に進行します:

  1. 仮想管理サーバーの作成

    顧客用に仮想管理サーバーを作成します。新しい仮想管理サーバーは、管理サーバーの階層に表示されます:

    作成された仮想管理サーバーは、管理対象デバイスノードにネストされます。

    管理サーバーの階層の仮想管理サーバー

  2. ディストリビューションポイントとして動作するデバイスの選択

    顧客のデバイスの中から、ディストリビューションポイントとして動作するデバイスを決定します。

    1 つのワークスペース内に 100 個を超えるディストリビューションポイントは指定できません。

  3. ネットワークエージェントのスタンドアロンインストールパッケージの作成

    作成した仮想管理サーバーに切り替えて、ネットワークエージェントのスタンドアロンインストールパッケージを作成します。メインメニューで現在の管理サーバー名の右側にあるシェブロンアイコン()をクリックして、必要な管理サーバーを選択すると、管理サーバーを切り替えることができます。スタンドアロンインストールパッケージの作成時に、デバイスの移動先となる管理対象デバイスの管理グループを指定します。

  4. 選択したディストリビューションポイントとして動作するデバイスへのネットワークエージェントのインストール

    適切な任意の方法を使用できます:

    • 手動インストール

      スタンドアロンインストールパッケージをデバイスに配布するには、たとえばリムーバブルドライブ(フラッシュドライブなど)にコピーしたり、共有フォルダーに配置したりできます。

    • Active Directory を使用した導入
    • リモート監視および管理(RMM)ソフトウェアソリューションを使用した導入
  5. ディストリビューションポイントの割り当て

    ネットワークエージェントをインストールしたデバイスをディストリビューションポイントとして割り当てます。

  6. ネットワークポーリング

    ディストリビューションポイントでネットワークポーリングを設定して実行します。

    Kaspersky Security Center Cloud コンソールでは、次のネットワークポーリングの方法を使用できます:

    • IP アドレス範囲のポーリング
    • Windows ネットワークのポーリング
    • Active Directory のポーリング

    スケジュールに応じたネットワークポーリングの完了後、顧客のデバイスが検出され、[未割り当てデバイス]グループに配置されます。

  7. 検出されたデバイスの管理グループへの移動

    自動的に必要な管理グループに検出されたデバイスを移動するルールを設定するか、必要な管理グループに手動でこれらのデバイスを移動します。顧客のデバイスを 1 つの管理グループで管理する場合は、管理対象デバイスグループにデバイスを移動できます。

  8. ネットワークエージェントと管理対象のカスペルスキー製品のインストールパッケージの作成

    カスペルスキー製品のインストールパッケージを作成します。

  9. サードパーティのセキュリティ製品の削除

    顧客のデバイスにサードパーティのセキュリティ製品がインストールされている場合は、カスペルスキー製品をインストールする前にそれらを削除します。

  10. クライアントデバイスへのカスペルスキー製品のインストール

    顧客のデバイスにネットワークエージェントと管理対象のカスペルスキー製品をインストールするための、リモートインストールタスクを作成します。

    必要に応じて、異なる管理グループや異なるデバイスの抽出を対象に、管理対象のカスペルスキー製品をインストールするための複数のリモートインストールタスクを作成することもできます。

    タスクの作成後、それらの設定を構成できます。各タスクのスケジュールが要件に合致しているかを確認します。最初に、ネットワークエージェントをインストールするタスクを実行する必要があります。顧客のデバイスへのネットワークエージェントのインストール後、管理対象のカスペルスキー製品をインストールするタスクを実行する必要があります。

  11. カスペルスキー製品の初期導入の確認

    カスペルスキー製品バージョンレポート生成して表示します。管理対象のカスペルスキー製品が顧客のすべてのデバイスにインストールされていることを確認します。

  12. カスペルスキー製品用のポリシーの作成

    必要なカスペルスキー製品用にポリシーを作成します。すべての顧客用に汎用的なポリシーを作成する場合は、現在の仮想管理サーバーをプライマリ管理サーバーに切り替えて、必要なカスペルスキー製品用にポリシーを作成します。

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